30分で時間やスキルを販売する「TimeTicket(タイムチケット)」に登録しつつ、対面型CtoCサービスがキャズムを超えない原因についてちらっと考えた


「わたしの30分、売りはじめます。」がキャッチコピーのスタートアップ、「TimeTicket(タイムチケット)」というのが目に入りました。

TimeTicket[タイムチケット]

スキマ時間でスキルを販売するってコンセプトは、ココナラさんなんかと近いのかしらん。他にもこんな感じのあったようなあと調べてみたら、OKWaveさんが提供していたHigh500は7月末日を以って終了するようですね。

この手のマッチングサービスは基本的に仲介手数料が主たる収入源となるのではと思うのですが、High500の場合は残念ながら収益ベースには程遠かったということなのでしょうか。無惨。

少額でちょっとした労力を販売するというコンセプトはクラウドワークスやランサーズ、老舗ではリクルートのC-teamなどもその範疇に入ると思われるのですが、この「タイムチケット」が面白いなあと感じたのは販売額の一部を寄付できるというあたり。

「お金を稼ぐ」という行為が最初に来ると「わ、私はそんな銭ゲバ人間じゃないのよ!(でもお金は多少欲しい)」とアピールしたいソーシャルグッドでウッフィーなノマドたちに突き刺さりそうで、案の定ソーシャルグッドでウッフィーなかんじの人々の出品が相次ぎ、順調にバズっているように見受けられます。

寄付率100%のチケット一覧

いや、なんかトゲのある書き方に見えるかもしれませんが、別にクサしたいわけじゃないんですよ。単にほとばしる善意みたいな、体育会系純粋さを感じるとついつい拒否反応を示してしまうだけなのであります。つまりは天邪鬼。

私のことなんかより、この「タイムチケット」を運営しているのが何者なのかの方が気になりますよね。というわけで、このサービスを展開している株式会社レレレの公式サイトを覗いてみました。きっと学生ベンチャーかそれに準ずるかんじの若人たちの会社でありましょう。

チーム – 株式会社レレレ

代表取締役:山本 大策
1978年広島生まれ。法政大学社会学部卒業。 株式会社富士総合研究所(現みずほ情報総研株式会社)で、銀行ディーリング部門向けWebアプリケーション開発を担当。 その後、フィードパス株式会社にて、SaaS・イントラ製品開発、株式会社リクルートメディアコミュニケーションズで開発コンテスト「Mashup Awards 7」の事務局長を担当。 2012年5月、「CoffeeMeeting(コーヒーミーティング)」の運営を中心とした事業を展開するため、株式会社レレレを設立。

なんと私よりも4つも年上だったでござる。あと「チーム」のページなのに代表取締役1名しか紹介されていないのはなぜなのかツッコミどころなのか。残るメンバーはみんな顔出しNGなのかシャイなのか。

なにはともあれ、嫌味でもなんでもなくなんとなく楽しそうなサービスだなあと思ったので私もチケットを登録してみました。

手作り燻製あげます

素人が肉なんて販売していいのか食品衛生法等関連法規が心配でしかたがないのですが、この値付では完全に原価割れですし、「売ります」ではなく「あげます」としているのできっとだいじょうぶです。この商品における対価は私と過ごす30分にあるのであって、燻製はその30分を過ごさなければならない相手に対する御礼でありお詫びの品にすぎないのです。よし、理論武装OK。

サービス的に気になったところとしては、日付を設定する際に1日1日指定しなきゃいけないのが面倒くさいなあというところと、文中リンクにnofollowがつかないところでしょうか。油断するとSEOスパム業者の巣窟と化しかねない。

チケットを作ってみたところで今度は購入側の視点で眺めてみますと、さっそくユニークなチケットが多数登録されていて面白いです。以下に目についたものを並べてみます。

花火の解説します!(with 間瀬 友里恵)
スエットめしをつくります(with 界外 亜由美)
アイドル流握手の仕方を教えます!(with 藤本 みなみ)

提供者が全員女性なのは単なる偶然であり私の趣味嗜好心に吹く一抹のさみしさ寂寞たる毒男の気持ちなどは一切関係がございません。どれも「えっ、なにそれ?」と気になるかんじですよね。

あと、完全に個人的に気になったのがこのチケット。

聞いたり撮ったり歩いたり(with 村上 彩乃)

繰り返しますが提供者が女性なのは(中略)一切関係がございません。いや、ここ2年ほど使っております自撮り写真が不評につぐ不評でいいかげんイヤになってきた関係でそろそろ差し替えたいなと思っているものの、差し替えに値するようなネタが思いつかずに困っていたのです。

そんな折に偶然出会ったのがこのチケットでありまして、なんかバズっているスタートアップに合わせてプロフィール用写真を撮ってもらうのもアリなんじゃないかなあと思った次第で。

とはいえ、超絶人見知りでありコミュ障である私としましてはこのようなサービスを介してでさえ「撮ってくれ!」とは言いがたく、このような逡巡は私ほど極端でなくとも対面型CtoCサービスには常につきまとうわけで、それが結局のところこの手のサービスがキャズムを越えずに一部の新しもの好きのWeb業界限定でくすぶってしまう原因なのだろうなあと思ったり。ソーシャルランチとか焼肉とかみたいな。

やっぱりインターネッツの魅力は匿名性と身体性の欠如にこそあるのかしらん。

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