「生物関連では画像加工や誇張表現が常套手段」というタイトルで書こうとしたら、すき家の人手不足の件に着地した


「うまい、やすい、はやい」といえば吉野家の牛丼ですが、似たようなコンセプトで話題をかっさらったものがあります。

はい、みなさまご存知STAP細胞です。万能細胞がこれまでよりはるかに低コストで作れる新技術として注目を浴び、発見者の小保方晴子さんがマスコミ受けするキャラクターということも手伝って連日の報道合戦からの不正発覚からの大炎上。まあ、このあたりの経緯はもはや説明するまでもございませんな。

直近でもこんなニュースを目にしました。

小保方さんの論文不正ならかなりの人も…質問状(YOMIURI ONLINE)

画像の加工やらなんやらが行われており、不正と指弾された小保方論文でありますが、「こんなんみんなやってるよ!私を刺すなら一蓮托生、道連れになってもらうよ!」というわけでしょうか。赤信号もみんなで渡れば怖くないと申しますが、みんながやっているからとルールを犯してもよいわけがありません。それが常識だからこそ、みんなで渡る赤信号はギャグになるのです。

なんやかんやと書き連ねて参りましたが、いかんせん私は生物学はおろか科学研究一般の常識にもド素人。深い考察などはできません。ただ、これらのニュースを見ていてひとつ思い出したことがありました。

それは私が小学生のころだったでしょうか。豆腐のパッケージを見てひどく驚いたことがありました。

「豆腐は生物です。お早めにお召し上がりください」

すわ、豆腐はセイブツであったのか。白くぷるぷるとしてナマコのようだし、パッケージの形態は活きシジミや活きアサリとそっくりです。言われてみれば、確かにセイブツのように思われます。

たいそう興奮して母に報告したところ、それナマモノと読むのだよと一笑に付されました。大人の階段を一歩上った感慨深い夏の日の出来事です。いや、夏だったかどうかは定かでないのですが。

というわけで、タイトルは「ナマモノ関連では画像加工や誇張表現」とお読みください。釣りタイトルです。冒頭の吉野家のくだりは大いなる伏線だったのであります。

考えてみますと、科学論文業界では不正とされる画像加工や誇張表現はナマモノ、すなわち食品関連では実に多用されています。たとえば某ハンバーガーチェーンの商品写真などは、よく実物と比較されて笑いものとされています。インスタント麺のパッケージには、同梱されていないチャーシューや野菜がてんこ盛りです。いや、インスタント麺は乾物であるから本稿からは除外しよう。

あと、メガなんとかってやつもひどいですね。メガといえばキロの千倍です。1,000キロといえば1トンです。果たして牛2頭分の重量を誇るハンバーガーや牛丼がかつてあったでしょうか。毎日が村おこしイベントなのでしょうか。毎日がギネスに挑戦。明らかに誇張表現です。

話は変わりますが、かつてメガ牛丼を販売していたゼンショーのすき家さんがたいへんなことになっているようで、日本インターネット界の誇るインテリプロレタリアート集団はてなブックマークで非常な人気となっておりました。

すき家 人手不足で新装開店できない(日刊スポーツ)
はてなブックマークコメント

これに対してはこんなツッコミも。

日刊スポーツのすき家記事は怪文書の類ではなかろうか(はてな匿名ダイアリー)

実際どうなんだろうなーと思って、ちょこっとだけあたりを見回してみました。

ゼンショー/すき家の労働環境改善で第三者委員会を設置(流通ニュース)
「すき家」の職場環境改善に向けた施策について(ゼンショーホールディングス)

以下、ゼンショーホールディングスのプレスリリースより抜粋引用します。恣意的だから、真に受ける前にちゃんとリンク先も読んでくださいね。

従業員の負担を軽減するための厨房能力の強化、さらに客席の快適化を目指すもの
(中略)
この一時閉店に加え、厨房機器など施設の不具合、また折からの人手不足による従業員の採用難によって、2月から4月にかけて、最大123店舗(4月12日)で一時休業や時間帯休業(1日のうちで1時間でも休業した店舗は計上)の措置を取ってまいりました。
また、これ以外に124店舗で経済合理性に鑑みて夜22時から朝9時までの深夜・早朝営業を休止しています。
(中略)
一方で弊社としては、殊に本年2月から3月にかけて、流通産業全体に及ぶ折からの人手不足と、仕込みにこれまで以上の手間を要する新商品の導入にともない、「すき家」従業員の負担増が深刻化したことを重く受け止めており、店舗の労働環境改善を経営の最重要課題に設定しました。

うーん、このプレスリリースは日刊スポーツの報道前なんですが、これを読むと日刊スポーツの記事が怪文書・飛ばしの類とはちょいと考えにくいなあと。っていうか、発表済みの事実を確認している点がほとんど。

「万事予定通り」と答えて、再開店が遅れに遅れたりしたらイメージ最悪ですし、いまのタイミングで取材を受けたら記事にあるような受け答えをしてもおかしくないんじゃないかなと。

ともあれ、誇張表現が当たり前のナマモノ業界のこと、「労働環境改善」も実はリップサービスだったなんてオチにならないよう今後の改善に期待したいところです。

うん、なんかうまくオチた気がする。

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