SEOが批判されがちなのでブラックハット(不正)SEOの早見表を作ってみた


こんな記事が話題になっていました。

検索上位がいきなり圏外 「自演」許さぬグーグル(朝日新聞)

ここ最近のGoogleの検索アルゴリズム変更(パンダ・ペンギンアップデート)を受けて検索順位が低下した業者を枕に、SEO(検索エンジン最適化)周りの出来事について述べています。

一般紙でこれだけの紙幅を割いてSEOについて語るってかなり珍しいと思いました。それだけ「検索」という行為が一般に浸透したということなんでしょうか。

ところで、気にかかるのは紙面で述べているSEOの手法が不正なもの、いわゆるブラックハットSEOに偏っていることです。これでは、いまでさえよいとはいえないSEOに対する一般のイメージがますます悪くなってしまう気がします。

不正でない手法はきわめて地味ですし、内容もわかりづらいので記事にしにくいのはわかるんですが、真面目にやっているSEO業者さんもちゃんといるので、ちょっとなんだかなあと。

それにしても、SEOの印象が悪いのってなぜなんでしょう。どうも「正しい手法」と「不正な手法」がごっちゃになって広まっているのが一因に思えます。ときどき「1ヶ月で100万PVを達成したブログのSEO」みたいな記事がバズってるのを見かけますけど、その中にブラックな手法が混ざっているのも珍しくありません。

そういえば、あの手の記事でちゃんとSEOの各手法を体系的に説明したものって少ない気がします。というわけで、不正なSEOとそうでないSEOを判別できる簡単な表を作ってみました。

不正SEO早見表。赤く塗りつぶした箇所が不正な手法。

不正SEO早見表。赤く塗りつぶした箇所が不正な手法。

赤く塗りつぶした箇所が不正なSEO手法です。専門家ではありませんし、細かく書きだすととんでもないボリュームになりますので、突っ込んだ話は避けます。このブログも最低限のSEOしか意識してないし、紺屋の白袴になりますしね。

では、この表についてざくっと解説をば。

内部施策と外部施策について

「内部施策」と「外部施策」で表を大きく2つに分けました。読んで字のごとく、「自サイトの内部で行う施策」、「自サイトの外部で行う施策」という意味です。最近話題になる不正はほとんど外部施策の方ですね。

コンテンツ最適化とコンテンツスパムについて

「コンテンツSEO」なんて言葉がよく聞かれるようになりましたけれど、要するに想定訪問者が求めるコンテンツを用意しましょう、という話です。ここで重要になるのはユーザーのニーズや検索キーワードをきちんと意識して、オリジナルの良質なコンテンツを作成することです。検索キーワードを意識したタイトルをつけるのもコンテンツ最適化の一環としていいでしょう。

さて、ではコンテンツスパムとは何か。これにはコピーコンテンツやワードサラダ(自動生成した文章)などがあたります。もし自分が何かを検索してときに、どこかからまるまる引用しただけの記事や、意味不明の文章がヒットしたらがっかりしますよね。そのように、検索ユーザーに利益をもたらさないコンテンツはコンテンツスパムだと理解すればいいでしょう。

余談ですが、このブログはぜんぜんコンテンツ最適化ができていません。Google先生は専門性の高いサイトを高く評価しますので、このようなノンテーマの雑文ブログは非常に上位が狙いづらい。SEO関連のキーワードは競合も激しいので、おそらくこの記事が「SEO ブラックハット」などで上位に入ることはないでしょう。

とはいえ、一部のキーワードでは上位が取れていますし、なにより趣味でやっているのでかまわないのですけれども。

内部構造の最適化について

一番上の「UX・ユーザービリティ向上」とは、ユーザーの満足度が高いサイトを作りましょう、という意味です。表示速度を速めたり、操作しやすくすることですね。わざわざユーザーが不満に思うようサイトを作る人はいないでしょうから、あまり意識する必要はないでしょう。

次に、「マシンリーダビリティ向上」です。これは、検索エンジンに理解されやすいようにサイトを作りましょう、ということ。metaの最適化、正しいHTMLマークアップ、リンク構造、意味のあるURL、コンテンツの正規化、構造化データなどなど。

SEOで一番テクニカルな部分ですが、一般のブログやホームページ作成サービスなどは最初からこの辺を整えてありますので、オリジナルサイトを運営していない限り、あまり気にする必要はないと思います。ときどき変なカスタマイズをしておかしくなっちゃっているのは見かけますが…。

最後に不正な手法、「隠し文字・騙しリンクなど」ですが、これは最近ではほとんど見かけませんね。10年くらい前のエロサイトには、フッターにAV女優の名前がびっしり書かれていたものですが、ああいうのが当てはまります。いまでは無効どころかあっさりペナルティ対象となりますので、絶対にやめておきましょう。

被リンク獲得について

冒頭に挙げた記事中で問題とされていたのが、この被リンク獲得にまつわる問題です。

そもそも、普通にやっていてリンクがもらえることって滅多にないんですね。ブログなどを書いている方にはわかっていただけると思うのですが、外部サイトへのリンクを張る頻度などたかが知れています。それに対して、インターネット上に存在するWebページはまさに星の数ほど。よほど内容が濃かったり、議論を呼ぶページでなければリンクを貼られることはありません。

ソーシャルでの共有を一生懸命呼びかけたり、「ブログに貼る」と称してHTMLコードを用意しておくのは、この貴重な被リンクを集めるための涙ぐましい努力なのです。炎上マーケティングも被リンクを集めるための施策といえるかもしれません。(肯定はしませんが)

さて、そのように難しい被リンク獲得ですので、「それなら金で買っちゃおう!」「自分で作っちゃおう!」なんて考えるのはある意味自然なのかもしれません。それを雑に行ってペナルティを受けたのが朝日新聞記事中で取り上げた事例なわけですね。(※自分の運営するサイト同士でリンクを張るのがすべてNGというわけではありません。リンクを張るためだけの無価値なサイトやページを作るのがNGなんです)

ちょっと前までグレーと見られていたディレクトリ登録系のサービスも完全に黒判定を受けましたし、アルゴリズムの進化で「リンク目的だけのサイトやWebページ」を検出する性能はどんどん向上していますので、悪魔のささやきには安易に耳を貸さないことをオススメします。

参考:グーグル、複数のディレクトリサイトに警告&ペナルティを実施 – SEO目的の有料リンクと認定・排除へ(SEMリサーチ)

ネガティブSEOについて

自分のサイトの順位を上げるのがむずかしいのなら、競合サイトの順位を下げてやろう、という発想で生まれたのがネガティブSEOです。わざと低品質なリンクを大量に送ったりして、ペナルティを引き出したりページの評価を落とそうという試みですね。

Googleの公式見解ではそんなものに効果はないとのことですが、攻撃を意図したリンクなのかを判別するアルゴリズムの構築は困難でしょうし、やってできないことはないんじゃないかなあと想像します。ほとんどの場合で労力に見合うリターンは得られなさそうな気はしますが。。

また、これをSEOと呼ぶべきか微妙ですが、意図的に悪評を流すのも相手への攻撃として有効そうです。

実際に攻撃を受けていたかどうかは定かではないのですが、私も某金融業者をからかう記事を書いていたら、2chに私の経歴が書き込まれたり、Twitterで逮捕歴があるなどと書かれてしまい、一時期はGoogleのサジェストで「岡崎良徳 犯罪歴」が表示されるなどしました。

経歴は公開しているものでしたし前科もないので放置していたのですが、本格的にやられていたら私のWeb上で見える経歴はずいぶんと極悪なものになっていたでしょう。そうなると、検索順位云々ではなく法律問題になってきますが。

うーん、簡単に書くつもりが意外と長くなってしまった。

ともあれ、自分でSEO施策を行うときや、外部業者にSEOを頼む際に、それが不正な手法かどうか確認する参考にしていただければ幸いです。

もっと詳しくSEOについて知りたい方は、Googleが公式のドキュメントを出しているので、まずそれを一読するとよいと思います。

検索エンジン最適化スターター ガイド(Google公式)※PDF

さらに深く知りたい方は、以下の書籍などが定番かと思われます。

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One thought on “SEOが批判されがちなのでブラックハット(不正)SEOの早見表を作ってみた

  1. Pingback: 九六猫忘備録 » SEO対策はもはや死に体?な話

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