
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ほぼ3ヶ月ぶりの更新が退職エントリってのはどんなもんなんでしょうか。それほどまでに人生にイベントが少ないやつなのかとせせら笑うあなたの顔がディスプレイ越しに見えてくるようです。
要するにタイトルの通りのご挨拶なんですが、こんなん静かに黙って消えろという向きも大いにあると思うのですが、インターネッツ界隈には「退職エントリ」なるものを書く風習があるそうで、私も引き続きワールドワイドウェッブに滴る夜露にたかって生きねばならぬようですので、先人にならってこんなエントリを書いている次第。
とりあえず、世間の人の興味がありそうな話題から触れますっていうと、株式会社ネクスト(東証一部:2120)にまつわることでしょうか。知らない方のために簡単に説明を致しますと、不動産ポータルサイトの「HOME’S」を運営しております気鋭のITベンチャーでございます。元リクルートの井上高志が創業し、一代で以って100億円企業に仕上げたという。ITでね、Webでね、一部上場でね、元リクでね、って申し上げますと、大いに関心のわく方も多いのではないでしょうか。
どうせ悪いことをしているんだろう。
どうせブラックなんだろう。
どうせ粉飾まがいの会計処理してるんだろう。
うひひ、これからそういうぶっちゃけトークが飛び出るんだろう。。
とかとかね。
でもね、残念ながらというか幸いにというか、色んなところで気持ち悪いくらいにホワイトだったのが株式会社ネクストでした。
ネクストなんちゃらって会社には悪徳な業者も少なくないんですが、つーかまあ風評被害対策に社名変えたほうがいいんじゃないかと思うんですが、そういう悪徳業者は完全に旧我が社とは無関係です。時折混同してクレームの電話を頂戴したりもしましたが、それもいまではよい思い出です。いや、よくはない。
これからネクストに就職しよう、したいって思う読者がおるかもしれませんので、そんな人のためにネクストのよかったところとイマイチだったところを箇条書きでまとめてみたいと思います。あくまでたかだか5年しか勤めておらず、会社の一部分しか知らない人間の戯言でございますので話半分に聞いてもらえればと。
株式会社ネクストについて
よかったところ
- お給料が多い
- みなし残業制なのに超過した残業代がきっちり出る
- 有給がしっかり取れる
- いっぱい休むとお金がもらえる制度があるらしい(*1)
- 育休が男女とも取りやすいらしい(*2)
- 教育・研修制度がしっかりしてる
- 経営陣との距離が近い
*1:「らしい」としたのは私が利用していないからです。いや、制度だけあって実態が伴っていない…とかではなく、みんなちゃんとこの制度を利用してたみたいなんすけど、私がどうも休み下手でこの制度を活用できなかっただけなのであります。新卒で入った会社が「有給? ハハ、君はそんな都市伝説を信じているのかね」って会社だったので…。
*2:言うまでもなく、私が毒男だから縁のない制度でした。
あ、こうやって振り返るとめっちゃいい会社ですね。やばい。ホワイトすぎて何も見えない。後光が射して直視できない。
イマイチだったところ
- 人がいっぱいいて、きっちりしてる
いや、ネタじゃないんですよ。わりと本気で私の退職理由のメインだったりします。
これは完全に「合う」「合わない」の話だと思うんですが、小さな組織でアレコレつまみ食いしながらジタバタしたい人と、大きな組織の中で役割をきっちり果たしていきたい人っていうのは根本的に人種が違うと思うのですよね。
まあ、これは程度問題でもあり、我らがネクストもせいぜい600~700人の組織でありまして、数千人・数万人で組織される大々企業から見れば歯車感は少ないと思うのですが。
うーん、うまく表現できませんけど、私のようないい加減な人間にとっては良くも悪くもガバナンスが行き届きすぎていたのかなと。
ユナイテッドリバーズに移った理由
ユナイテッドリバーズっちゅうても誰も知らないと思うので簡単にご紹介しますと、SEO屋さんです。社長も元々ネクストにいた沢辺っちゅう人で、どういうわけか私とウマが合いしょっちゅう飲みに行ったりしていました。
その沢辺が起こした会社がユナイテッドリバーズでして、まあ、中小といえば聞こえがいい、ほぼほぼ個人事業主に近しいそんな会社であります。
人生を確率的に生きるのであれば、飛ぶ鳥を落とす一部上場企業からそんな会社に移るのは圧倒的に分が悪く、避けるべき悪手なのですけれども。
それでも、あえて株式会社ユナイテッドリバーズに出資をし、共同経営者として役員に就任した理由を挙げるならこんな感じでしょうか。
- 人数が少ない
- 自由にできる(思ったとおりに試せる)
- お客さんに自己の責任において向き合える
- カネで揉めなそう
- カネで狂わなそう
- 倒産しても笑い話にできそう
うーん、まあ後腐れがないというかなんというか。お互いに結果主義者でありまして、感性が合うといえばいいのか、信頼できるというか、失敗したとしてもヤツとならしゃーないなと思えるというか。
歯切れ悪いな。
いや、まあ、当たればいっぱいお金が稼げそうだっていうのも確かに魅力ではあるんですよ、起業とか、共同経営的なものの。でもね、それはプライオリティ低めなのです。
うまくまとめられんけど、全幅の信頼がおける人間と仕事に打ち込めるっていいなあと。あと、外注さんとの付き合いも面白い。お互いに信頼できなきゃ仕事が細るんですよね。発注側も、受注側も油断できない。こういう緊張感は健康的だと思うのです。
ええと、なんだったっけ。
あくまで個人的な想いなんですが、株式会社ユナイテッドリバーズがウハウハに儲かる感じになりましたら、儲かった金は会社に積んでシード投資なんかに回せたら面白そうだなあって思ってます。せいぜい数百万、数千万程度の額でしょうが。
スタートアップでSEOを知らないばっかりに損をしている会社って少なくないと思うのですよ。そういうところにお金と一緒に集客ノウハウも提供できたら楽しそうだなっと。
こんなところで3000字を超えそうなので、ぼちぼち〆にかかります。最後はネクストでやり残したことについてです。
ネクストでやり残したこと
オフィスラブ。
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給湯室でOLとイチャイチャしたかったです。