以前、こんな記事を書きました。
Kindleと楽天koboを比較していたら日本企業のマーケティング下手にものすごくげんなりした件
その中で、これじゃたぶんkoboじゃなくKindleを買っちゃうなあと書いたんですが、結局買っちゃいましたよ、Kindle Paperwhite。
入手したのは約1ヶ月前ですが、数えてみたらもう14冊もKindle Paperwhiteで読了していました。
それなりに使い倒した感はあるので、ぼちぼちレビューしてみます。
とりあえず、忙しい人のための箇条書き。
- 電子ペーパー(E Ink)が想像以上に読みやすい
- 内蔵ライトでスタンド要らず
- 電車通勤と相性がよすぎる!
- 購入はPCやスマホが快適だし、品揃えもまだこれから
- 結論:もう紙の本には戻れない
以下、本文です。
電子ペーパー(E Ink)が想像以上に読みやすい
別の電子書籍端末を試したことがないので他機種との比較ではなく、単体での感想です。
思っていたよりもはるかに読みやすいですね、電子ペーパー。
「液晶と違いドット感がない」と聞いていましたが、手にしてみると想像以上。活字とまったく遜色ありません。
スマホやタブレットなどの液晶製品と違って、直射日光の下でも紙の本と同じように快適に読めるのも大きな利点。
晴れの日を選んで屋外で試してみましたが、むしろ読みやすいくらい。
釣りやハイキングなど、アウトドアのお供にもよさそうです。
内蔵ライトでスタンド要らず
寝る前に布団の中で本を読む人は多いのでは?
私もそのクチなのですが、照明が意外と厄介なんですよね。
明るすぎると目がさえてしまいますし、暗すぎると肝心の本が読めません。
また、眠くなったら灯りを消して寝ようとするわけですが、スイッチを切る動作でどうしても眠気が覚めてしまいます。
その点、Kindle Paperwhiteならライトが内蔵されているので、最弱の灯りでも十分読書が楽しめ、手元でスイッチが切れます。
点けたまま眠ってしまっても自動的にライトが消えるのも素晴らしい。
スマホやタブレットのような透過光と違い、目がチカチカしないのもポイント高いです。
一応、チュートリアルでは場面に合わせて明るさを調整するように促されるのですが、明るい場所でも暗い場所でも常に最低でまったく問題ありませんでした。
電車通勤と相性がよすぎる!
通勤電車で読書を楽しむ人は多いでしょう。
座席でゆったりと本を開くのはなかなか乙なものです。
しかし、旅先ならともかく通勤の満員電車ではなかなかそううまくいきません。
薄い文庫でもページをめくるときには両手を使わなければ難しく、片手にビジネスバッグを持った状態ではとても読書なんて楽しめません。
その点、Kindle Paperwhiteは完全に片手でホールドでき、ページをめくるのもそのまま片手で楽チンです。
重量的には文庫と同じくらいですが、指で開いたページを保持する必要がないので、文庫よりむしろ軽く感じるほど。
さらにいえば、読みかけの本を何冊分入れようが重量が変わらないのもいいですね。
まさしく満員電車に苦しむ日本の読書家のために作られたんじゃないかと思えるほど素晴らしい使い心地です。
あ、それからバッテリーの保ちもハイパー長時間なので、よほど酷使しても週1回充電すれば無問題。
購入はPCやスマホが快適だし、品揃えもまだこれから
ほめてばかりではバランスが悪いので、不満な点も挙げておきます。
まず、電子ペーパーの特性として描画速度が遅いため、読書には十分でもブラウズには向きません。
欲しい本が決まっている場合は別として、あれこれ眺めて買いたい場合にはPCやスマホから探した方が圧倒的に快適です。
そういう意味で最も本探しに適しているのはリアル書店ですね。
遅延がまったく生じないというのはそれだけでメリットです。
あと、どうもまだ品揃えがイマイチな感触です。
例えば、帝都物語(荒俣宏)の第一巻を買ったのですが、二巻以降がまだなかったり。
イメージ的にはKindleストア全体で中規模の書店と同じくらいの品揃えでしょうか?
これはamazonの問題ではないので、各出版社さんに頑張っていただきたいところですが。
結論:もう紙の本には戻れない
煽るつもりはないんですけど、実際使ってみた感想はこれです。
使う前は「やっぱ紙の方がいいところもあるんだろうな」とか思っていたんですが……Kindle Paperwhiteが快適すぎてわざわざ紙の本を買うメリットが見当たりません。
今後、紙で書籍を買うのはそもそもKindleストアで発売されていないものや、大判でないと読みづらい本に限られそうです。
「日本で電子書籍は普及しない」という主張がありますけれども、どっぷり体験してみた実感として、いずれ電子書籍が主流になるのは間違いないと思います。