江ノ島 生しらす丼 2014 – ゴールデンウィークに遊びに行く人の注意など

生しらす丼 江ノ島

昨日、マクドナルドのアボガドバーガーえびを食べたら、今朝の寝起きがたいへん優れなかったので口直しに生しらすを食べようと思いつきました。

しらすと言っても昨今絶滅するか否かで話題のウナギの稚魚ではありません。毎年1~3月は禁漁となっているイワシの稚魚でございます。絶滅の心配はたぶんない。

最近では生しらすを食べられるお店も増えてきましたが、産地以外で食べるとベタッと柔らかく、妙に甘くておいしくない。以前、とある板前さんに聞いたところによれば、足の早い生しらすは地元以外に出荷する際には液体窒素で一気に凍らしちゃうそうです。それで食感や味が悪くなるんですね。

そんな食通ぶった枕から入りつつ、はるばる来たぜ江ノ島。いや、うちから電車1時間くらいなんすけどね。江ノ電に乗ると本来存在しない旅情が掻き立てられる。江ノ電マジックなのです。

ここでいくつか、江ノ島で生しらすを食べようという人のために注意を。もしこの記事を読んで江ノ島に生しらすを食べに行ったのに、口にできない人がいたら残念なので。

まず、江ノ島の生しらすは、江ノ島近辺のどの店で食べても同じ味です。同じ港の朝獲れなので、差がつきようがない。まあ、どんぶりにしたら米とか付け合せとかで差が出るっちゃあ出ますけど、そんなんのはどんぐりのなんとやら。キノコタケノコほどの違いもありません。あれは結局明治製菓のステマであったのだろうか。

次に、生しらすは人出が多い日にはあっさりと売り切れます。もうすぐゴールデンウィークがやってきますが、そこで確実に生しらすが食べたいなら、最低でも午前中には現地に着いておきたいところ。

この2つの注意点から導き出せる結論としては、「江ノ島の生しらすが食べたいなら、なるべく早めに行って、目についた食堂でさっさと食え!」ということ。それから、江ノ島本島に渡ってもとくに面白いことはあまりないので、それを覚悟の上で行くことですね。

はい、私は江ノ島に渡るのが面倒だったので、江ノ島駅を降りてからほどないところにあった「しらすと伊勢海老の 忠兵衛」で生しらす丼を食べてきましたよっと。

ここから、レポートモードです。

忠兵衛の店構え。

忠兵衛の店構え。

微妙に並んでますね。ちなみに、私は江ノ島(及びその近辺)で生しらすを食べたことは何度もありますが、このお店に入るのははじめてです。

店舗前の水槽にはなにやら美味そうなハマグリやら伊勢海老やら。

店舗前の水槽にはなにやら美味そうなハマグリやら伊勢海老やら。

生しらす丼 980円。良心的。

生しらす丼 980円。良心的。

純粋生しらす丼にも惹かれたけれど、今日は「しらす二色丼 1250円」、君に決めたっ! あ、しらす二色といわれてもしらすビギナーにはなんのこっちゃと思うので補足いたしますと、釜揚げしらすと生しらすが半分ずつ盛られた丼がこの界隈では「しらす二色丼」と称されます。たぶん。

アワビがでかい。

アワビがでかい。

11:30ぐらいですでに5~6組待ちでした。待ち時間で店頭の大小様々な水槽を眺めます。アワビでかい。大人の手のひらぐらいある。こんなの食ってみたい。

まだまだ先は長いなー。

まだまだ先は長いなー。

待ち人多し。

待ち人多し。

4月も終わりに差し掛かろうとしているのに妙に寒い。その寒さの中、じっと待つ人々。無理せずリタイヤして、おっちゃんに順番をゆずってもええんやで。

水槽を這う伊勢海老。

水槽を這う伊勢海老。

水槽から必至に這い出そうとする伊勢海老氏。一体何から逃げようというのか。

すくい上げられた伊勢海老軍団。

すくい上げられた伊勢海老軍団。

店員のお兄さんが乱暴に網ですくって、そのへんに転がしてました。なるほど、これは逃げたくなる。

お兄さん、つかむ。

お兄さん、つかむ。

何をやっているのかと思ったら、一匹ずつ計量をしていました。重さごとに仕分けをするのかと思ったんですが、測ったあとはぜんぶ同じ水槽に戻していたのでよくわかりません。お兄さんには伊勢海老いじめの性癖があった可能性も捨てきれないですね。

縮こまる伊勢海老たち。

縮こまる伊勢海老たち。

お兄さんの猛攻にじっと身を寄せ合って耐える伊勢海老たち。もはや高級食税の誇りは微塵も感じられません。そうか、お兄さんの仕打ちは、高慢な伊勢海老たちの鼻(触覚)を叩き折り、従順な食材としての立場をわきまえさせるための調教であったのか。お兄さん、ドSです。

店内。

店内。

30分ほど待ってようやく店内へ。そんなに待つのかよと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最盛期の江ノ島では露天の缶ビールを買うのにも1時間待ちが発生します。まだまだ良心的な混み具合なんだぜ。

生しらすドーン!

生しらすドーン!

生しらすと釜揚げしらすの2色丼。ようやくやってまいりました。右上に見えます伊勢海老の味噌汁と、左の瓶ビールは追加注文です。

アップでドーン!

アップでドーン!

うひひひ、と思わず忍び笑いがこぼれるアップ。透き通った生しらすと、純白の釜揚げしらすの汚れなき御姿を、これから二本の太い箸とドズ黒い醤油で蹂躙するのかと思うとリピドーが止まりません。

まずは付属のだし醤油に大根おろしと生姜を溶き、そいつを丹念に生しらすの上に振りかけます。ぐいっと箸をにぎりまして、まずは釜揚げと生の中間地帯に狙いを済ませてざっくりと。

そのままごはんと一緒にすくい上げ、口の中に放り込みますってえと……いやあ、なんと申しましょうかこれ。この美味は。生臭みは一切なく、さわやかな甘味とほんの少し抵抗するようなプチプチという生しらすの歯ごたえ、そして釜揚されたしらすの柔らかな海の塩味、凝縮された旨味。お互いに主張せず、融け合って、ひとつの高みを目指そうという味わいの調べ。これぞ丼界のアウフヘーベンといえましょう。

一口目の感動に後押しされて、あとはわしわしと掻き込むばかり。生しらすだけで甘みと食感を愉しめば、釜揚げだけで塩味と旨味、そして合わせて極上の交響曲、もうね、人生最後の晩餐が選べるのであれば、しらすの二食丼、君に决定なのだよ。

ちーん。

ちーん。

すっかりしらす二色丼の描写に熱くなって忘れておりましたが、伊勢海老の味噌汁なんてヤツがいましたね。なんか放っておかれてすねているようなんで、ちょっと起き上がらせてやりましょうか。

いい湯っだな~。いい湯っだな~。ハハァン。

いい湯っだな~。いい湯っだな~。ハハァン。

いい湯加減の味噌汁に、すっかりのぼせ……もとい、茹で上がっているようです。コノヤロウ、身の程を知れ! いまひっくり返してやるからな!!

ぎゃー!

ぎゃー!

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。なんすか、このスプラッタムービーは。風呂に入って動かない人を揺さぶったら実は死んでたとか、今日び流行らないでしょうがっ!

そんなツッコミをしつつ、半身に入った肉と味噌汁はたいへんおいしゅう召し上がらせていただきました。君の死は無駄にしないよ。でも、正直720円の価値はないと思うのだよ君には。

少し厳しいことを言わせてもらうが、君は「伊勢海老」というブランドに甘えていないかね。伊勢で獲れていないにもかかわらず、たまたま同じ種であったというだけで、この片瀬江ノ島海岸で獲られた君が一流ヅラすること自体が間違っていたんじゃないのかな。その辺、よく考えてからもう一度チャレンジしたまえよ。

まあ。半身になった伊勢海老に次のチャンスはないんですが。

みんな大好き、ダイオウグソクムシ。

みんな大好き、ダイオウグソクムシ。

せっかく江ノ島まで足を伸ばしたので江ノ島水族館に立ち寄ったところ、生きているダイオウグソクムシに出会えました。しかも群れ。絶食のダイオウグソクムシばかりが話題になっていたので、てっきり水族館でも滅多に出会えない輩なのかと思ってましたよ。

5年絶食の「ダイオウグソクムシ」、死因は「餓死」ではなかった 胃に謎の液体 「食べなくても生きる」秘密か(ITmedia)

野郎ひとりでカップルだらけの江ノ島水族館に突入するというレポートをこのまま続けようかとも思ったんですけれども、ぼちぼち長くなってきたし、それを書くには私の精神力の充実が必要そうなのでこの辺で失礼いたしました。

生しらす、おいしいよ!

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