Facebookで大人気の「感動のバス話」をもっと感動的にしてみた


Facebookで2chの書き込みを改変した創作が「実話」として人気を集めているそうで、なんだか話題になっています。

Facebookで回ってくるイイ話が怖い(はてな匿名ダイアリー)
Facebookで大人気”バスの中で言葉の暴力を喰らった”の釣り解説(元トピ職人の釣り解説)
Facebookで大人気の「感動のバス話」は2ちゃんねるのパクリ改竄されたもの(Hagex-day info)
「感動のバス話」が批判されるのは嘘だからではない(はてな匿名ダイアリー)

元ネタは「障がい者への差別発言を繰り返す不心得者を、バスの運転手がこらしめる」という勧善懲悪なのですが、Facebookで話題になっているのはこれに「他の乗客も尻馬に乗って不心得者を攻撃する」という蛇足を加えたために、感動どころか思わず顔をしかめる不快な読後感となっています。

というわけで、この不快さを解消すべく、さらに書き足してみました。

前半部分もイマイチなクオリティなので省略し、バスの運転手が不心得者にバスを降りるよう伝え、他の乗客が尻馬に乗って罵声を浴びせるところからはじめます。

* * *

そしたら後部から「さっさと降りろ!うざいんだよ!」「食べこぼしは片付けて行きなさいよ!」「ほらさっさと行きなさい!」との声が聞こえてきた。

「差別主義者は死ね!」

「おまえたちのアタマこそ障がいを抱えてるんじゃないか?」

乗客たちの罵声は止むことなく、ついには声だけではなくペットボトルや紙くず、どこから拾ったのか石まで投げつけはじめた。怯えた母親は小さな子どもを守って覆いかぶさり、その場にうずくまった。

「じっとしてないでさっさと降りろ!」

「おまえも車椅子がないと歩けないのか?」

どっと笑い声が上がる。その間も絶えず石は投げつけられている。

そこへ一人の男が通りかかった。

「どうしてこんなことをしているのか?」

石を投げていた男のひとりが答える。

「この女は罪人だからだ」

それを聞いた男はこう言った。

「ならばしかたがない。続けなさい」

そしてこう続けた。

「ただし、一度も罪を犯したことのない正しき者だけこの女性に石をぶつけなさい」

乗客たちは、とまどい、一人また一人とその場を離れ、やがてバスには男と母子だけが残された。

運転手の消えたバスがその後どうなったのか、行方を知るものは誰もいないそうだ。

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