こんな記事を読みました。
そもそも読みたい本がKindleで配信されてるとは限らない。
Kindle化されてるかどうかはジャンルにもよるんだろうけど、そういったことを考えるとKindle肯定派はKindle化されている中から本を選んでるだけなんじゃないか疑惑。
・アメリカの電子書籍“ブーム”は終了しましたので(Books and the City)
要するに、あれだけ騒がれてきたEブックですが、アメリカでさえも3割いかないわけですよ。何年か前はIT関連の予想屋が「数年のうちに本の8〜9割がEブックになる」などと言っていましたが、そいつらがいかに自分たちで本を読んでいないか、PV稼ぎに大げさなことをいっていたか、わかろうというもの。出版社の中の人たちは3割いかない、という数字にけっこう安堵してたりします。
ブームが起きると揺り返しがあるのはお約束ですが、逆にいえばそんな敵対心を呼び起こせる程度にまで勢力を拡大してきているということでしょう。
いや、後者の記事は言外に電子書籍が普通になったとおっしゃりたかったようなのですが。
@mohno そしてEブックの普及はブームではなく、当たり前のチョイスとして定着したのだと言外に言っているわけです。
— 大原ケイ (@Lingualina) 2014, 4月 7
ともあれ、電子書籍はやっぱりよいですよ。というか、Kindle Paperwhiteがすごくよいです。確かにまだまだ品揃えが足りないだとか、ページ送りのスピードが遅いとか、“購入”と言いつつamazonが潰れたら手元に何も残らないじゃんとかとか問題もありますが、それを補って余りあるメリットがあると感じています。
それは「軽さ」と「どこでもすぐに買える」という2点です。すげー当たり前なんですけど。
まずは軽さの話。何百冊もの本が、薄手の文庫本と同じ重量の端末で持ち運べるとか神がかってます。Kindle Paperwhiteをひとつカバンに突っ込んでおけば、大きな本棚をいくつも持ち歩いているのと一緒です。よく電子書籍のメリットで部屋のスペースを取らないことが上げられますが、それだけではなく肌身離さず持ち歩けるってのがすごいと思うのですよ。ふと前に読んだ本の一節が思い出されたときに、手元でぱっとそれが開けるって感動的な体験です。
次にどこでもすぐに買えるって点。電子書籍端末がなかったときは、カバンに読みさしの文庫本を突っ込んでいて、通勤途中などに読みきってしまって、「もう読むものがない! どうしよう!」とパニックに陥った経験のある活字中毒の方は少なくないのではと思います。そんなとき、電子書籍であればネットさえつながればいつでもどこでも好きな本が買えるのです。活字を探して電車の中吊り広告などを延々ねめまわさなくていいんですよ?! これってすばらしくないですか?!!
ここまで書いて気がついたんですけど、これらのメリットって別にスマホやタブレットのKindleアプリでも同じですね。でも、Kindleアプリではいちまいち読書に没頭できない。明るい場所では反射が気になったり、画面が小さかったりするのがダメなのかな。あと、専用端末は読書中にSNSの通知が入らないとかも没入感の差を産んでそうです。
最近では、スマホはあえて自宅に置きっぱなしにしてKindleだけ持って出かけるのもしばしばだったり。あの開放感はたまらないですね。いや、別にスマホを持ち歩いていたところでとくに誰からも連絡はないんですが。さびしい。
とにもかくにも、世の中の本はぜんぶ電子書籍化されて、amazonは日本政府にちゃんと税金を納めるようになるといいなあと思いました。