こんな記事を読みました。
・WEBプログラマの私が開発現場で学んだSEOを一挙公開!(文系プログラマによるTIPSブログ)
TIPSどころか大変よくまとまっていて、わかりやすい記事です。今後誰かにSEO内部施策のことを聞かれたら、とりあえずこのURLを投げようと思います。
世のWebプログラマがこのレベルのことを息を吸うように自然にできるようになると、おまんまの食い上げになるSEO業者さんがたくさん出てきそうです。
さて、本稿の話題はくだんの記事の1発目に挙げられているtitleタグについてです。titleタグはSEO施策の基本にして、最も影響力が大きい要素といえるでしょう。そのため、SEOを学ぶと「titleタグはSEO施策のためだけにある」という視野狭窄を起こしがちです。俗にいう「SEO脳」というやつですね。
SEO脳とは、Web施策を考える際に検索エンジンファーストな思考に陥ってしまう症状を指す言葉です。titleタグで例を挙げると、キーワードを詰め込みすぎたり、日本語が破綻したり、コンテンツ本体との齟齬が生じてしまったりといった症状で、WHOにも多数報告が寄せられており、現代病のひとつとして電磁波過敏症とともに研究が進められています。嘘です。インターネッツ業界用語ですのでおぼえても1ミリも得しません。忘れてください。
戯言はこれぐらいにして、titleタグをきちんと設定することにはSEO以外にもきちんと意味があります。本稿では、あまりに基本的すぎて忘れがちなそれらについて述べていこうと思います。
目次
- ユーザビリティ
- アクセシビリティ
- ソーシャルや外部サービスとの連携
- おまけ
ユーザービリティ
titleタグをきちんと設定すると、ユーザービリティの向上に寄与します。……というか、きちんと設定しないとユーザビリティを損ないます。
なぜなら、titleのテキストはブックマーク時の名称に使われたり、ブラウザのタブに表示されたりするからです。
もしtitleが抜けていたり、めちゃくちゃなテキストが入っていたら、ユーザーはけっこうなストレスを感じることでしょう。ユーザビリティの観点からもtitleはきちんと設定したいですね。
アクセシビリティ
通常の画面には表示されないmetaタグ内に記述されるtitleタグ。Web業界に縁がない一般の方では意識することは少ないかもしれません。
けれども、画面を視認できない視覚障がい者はどうでしょうか? 音声ブラウザでtitleタグの欠けたページを読み上げたら、一体何について書かれているのか把握するまで苦労しそうです。
私もあまり詳しくはないので詳しい説明は行わずに逃げますが、どうやらJIS規格にもなっているらしいです。以下のページに簡潔にまとまっていたので、詳しく知りたい方はそちらへどうぞ。
・Webアクセシビリティ チェックしたい7つのポイント(Webデザインリリック)
アクセシビリティといえば、画像のalt属性なども設定が抜けがちでSEOにも有効なポイントです。私も改めて気をつけようと思いました(小並感)。
ソーシャルや外部サービスとの連携
FacebookなどのSNSや、メッセンジャーソフトにURLを記載するとWebページの情報を自動で抜粋してくれることがあります。あれにはtitleやdescriptionの内容が使われていますね。OGP(Open Graph Protocol)があればtitleタグがなくても表示できますが、OGPを設定していてtitleタグを設定しないようなひねくれた人はそうそういないでしょう。
また、はてなブックマークに代表されるソーシャルブックマークや、最近話題のグノシーなどのニュースキュレーションサービスでもtitleタグは活用されています。
titleタグをまともに設定しないのはこれらからの流入を拒否しているようなもので、多大な機会損失を生んでいるといってよいでしょう。
おまけ
まあ偉そうにつらつらと書きましたが、ご覧のとおりこのブログではあんまりちゃんとしたSEO施策を行っていません。
面倒くさい、というのも理由ではあるのですが、最近はGoogle先生がたいへん賢くなったこともあって、実のところ細かい施策はあまり意味をなさなくなっているんです。冒頭記事の最後にも書かれていますが、ほとんどの場合はなるべく標準仕様を意識するだけで十分ではないでしょうか。
とくに個人ブログレベルであれば、細かな施策に気を取られるよりも、訪問者に有益なコンテンツを増やすことに注力した方がアクセス増に効果的でしょうね。
#とはいえ、SEO施策とは関係なくブログのデザインをもうちょっと何とかしたい……。
#ネタで載せはじめた顔写真も、しばしば「キモい」とかdisられるので差し替えたい……。
#ああ、でも面倒くさい……。