マクドナルドが期間限定の新商品「アボカドバーガー」を発売したそうです。
・たっぷりのアボカドと特製ソースをチャバタではさんだ新作バーガー「アボカドビーフ」「アボカドチキン」「アボカドえび」4月17日(木)から期間限定で販売(日本マクドナルド株式会社)
今回登場する「アボカドビーフ」、「アボカドチキン」、「アボカドえび」は、お母様をはじめとした女性のお客様を対象とした商品で、香ばしく焼き上げたもっちり食感のチャバタの中に、アボカドがたっぷりサンドされており、それぞれジューシーな100%ビーフ、サクサク食感のフライドチキン、えびのむき身をふんだんに使ったぷりぷりサクサクのえびかつとのハーモニーがお楽しみいただけます。
とのことで、たっぷりのアボカドがこの新商品のウリのようです。以前からマクドナルドに絶対的に足りないものは野菜だと思っておりましたので、この取り合わせならば案外いけるかもしれません。これだけアボカドが入っていれば、元々の塩辛さが中和されてちょうどいい味わいになるやも。
ネットの一部ではすでに悲報が聞こえはじめているのですが、それについては聞こえないふりをして近所のマックで購入してみましたよっと。選んだのはエビです。エビカツ好きなんですよね。
さて、感想に入る前に、まずはマクドナルド公式サイトに掲載されているアボカドエビバーガーの勇姿をご覧ください。
うん、ちょっと茶色ばかりで彩りが悪いですが、角切りでゴロゴロっと入ったアボカドが立体感があって素敵。期待できますね。
この角切りアボカドはマクドナルド的にも全面に押し出したいポイントらしく、アボカドバーガーのキャンペーンサイトでは「試食したみんなの声でおいしさをご紹介!」と称してこんなつぶやきを紹介しています。
こ…これはすごいっ(((;゚Д゚)))))
アボカドバーガーのアボカドは、きっとピューレなんだろうと思ったら、ちゃんと角切りだった‼︎
#アボカドビーフの感想 pic.twitter.com/URfjlnkdx1
— 3poco (@3poco_d) 2014, 4月 15
はい!チキン(๑ơ ₃ ơ)! ビーフより食べ応えがあります。そしてこれ見えますでしょーか!?アボカドソースじゃなくてサイコロ角サイズだよー。ちゃんと食べてる感あって好き!ソース何味だろ???辛くないよ! #アボカドチキンの感想 pic.twitter.com/ooms9NyhRP
— Mckee (@Mckee_mu) 2014, 4月 15
ほー、看板に偽りなく、角切りアボカドなんですなあ。しかし、公式サイトからのリンク先がtogetterって少々貧乏くさいというかなんというか……げふん。
・【マクドナルド】アボカドビーフ食べてみた!(togetter)
あと、見れば公式まとめだってわかるんだけど、PRの文字がどこにもないのはどうなんだろ。もちろんtogetterとのタイアップなんだろうけど、マクドナルドサイドの勝手まとめにも見えてしまう。わかりやすいところに「公式まとめ」とか「PR」入れるだけで無用なステマ臭が薄くなると思うんだけど、どうでしょうね。
はい、脱線しましたが、肝心の私が買ったアボカドえびの画像の時間です。角切りアボカドのボリューム感をとくと味わえっ!

あれ……? なんでこんなに平べったいの?
えっ、あっ、ちょっ……なんかすごい薄いんですけど。挟まっている感がひとつもないんですけど。なに、なんなの、アボカド消失トリックとかそういうのなの?
もう少し、間近に寄って確かめてみよう。

持ち上げても薄い。
うん、挟まってないわー。なにも挟まってる感ないわー。ひょっとしてアレかな、アボカドちゃんは私のような好青年と顔を合わせるのが恥ずかしくて奥の方に隠れちゃっているのかな?
もー、しかたがない子だなー。ならば致し方あるまい、そのパンズを引っ剥がしてあられもない姿を拝んでやろうか……うっひっひ。

あーれーー!
……。
わかりにくいかもしれないので、寄りでもう1枚。

グロ画像注意。
……なんかグロいのが出てきたでござる。
確かにアボカドはピューレではなく角切りだったようですね、元は。ただ、パンズに圧着されたためか「角切りだったもの」に成り下がっております。
い、いや、肝心なのは見た目ではありません。味です。味なんです。いまの光景はなかったことにして、そっとパンズを元に戻し、一口ほおばります。
……。
あー、これあかんやつや……。
いえ、私も舌に自信があるわけではございませんので、一般論ではなくあくまで個人の趣味嗜好による感想なのでございますが、半端に潰されたアボカドの食感が気持ち悪いです。配送中にアボカドが熟れすぎちゃったんですかね……。粘土みたいな舌触り。これならピューレにして舌触りの滑らかさを取った方がよかったんじゃないかなあ。
だいぶ昔のことではありますが、かつて賞味期限切れのサラダが販売されていたことを思い出し、マクドナルドさんって実は生鮮品の鮮度管理が苦手なんじゃないかと勘ぐってしまう次第。
・日本マクドナルド、フランチャイズ4店で賞味期限切れ食材使用の可能性(ロイター 2007.11.27)
あと、消毒薬くさかった。実際に消毒薬が混入しているわけではなく、『チリペッパー、コリアンダーリーフ、ブラックペッパー、など7種類のスパイスをブレンドしたクリーミーでスパイシーなコブサラダソース』の香りなんでしょうけれど、私は受けつけない味でした。まあ、試食で喜んでいらっしゃる方もおられますので、あくまでも私個人の趣味嗜好による問題なのでしょうけれど。私はパクチーとかシャンツァイとか平気で食べられるんでハーブ類への許容量がだいぶ広めだと思うんですが、あくまでも私個人の趣味嗜好による問題なのでしょうけれど(大事なことなので二回言いました)。
んで、これまた個人的な意見なのですけれども、マクドナルドさんはこういう一発ネタの期間限定商品を導入するよりも、+100円で野菜増しにできるオプションを用意した方がずっとよいと思うんですよ。マクドナルドさんのバーガーって塩辛いし、ジャンク感が半端ないので、野菜を足したいってニーズはあるんじゃないかと。なにより、レタスでもトマトでもタマネギでもなんでもいいんですが、野菜を増やすだけでぐっと味のリッチ感が高くなる気がします。
そりゃあ、「マックの野菜増しを頼むくらいならモスに行くってwww」というご意見もあるかと思いますが、世間には立地的にどちらかしか選べない地域の方が多いわけで、「いままでマクドナルドのハンバーガーってジャンクだから避けてたけど、野菜が増やせるなら行こうかな。ハンバーガーに挟まってれば野菜嫌いのうちの子だって気にせず食べるだろうし」的なファミリー需要をいくらか取り込めそうな気がするんですがどうでしょう。
これひとつで最近不振のマクドナルドさんの業績が一発で回復するとは思いませんが、これまで見落としていた顧客のニーズを確認するひとつの実験にはなるのではないかと思います。
先述したとおり、マクドナルドさんが生鮮品の扱いが苦手だとすれば、この施策を思いついても実施はかなり難しそうですけれどもね。
ところで、アボカドってアボガドって言い間違えますよね。この記事でもひと通り書き終わった後に気がついて一括置換をかけました。どうでもいいんですけど。