こんな記事が話題になっていました。
・クッキーの「オレオ」にコカインやモルヒネ以上の中毒性があることが判明!!オレオが病みつきになる理由解明!!(コモンニュース)
実験用ラットにオレオや麻薬のコカイン、モルヒネなどを与え、ラットの行動やオレオが脳に与える影響を調べました。その結果、オレオを食べた際には脳内にある「快楽中枢」の神経細胞が、麻薬を与えたとき以上に活性化したといいます。
シュローダー准教授は「この実験でオレオとドラッグに対して脳の特定部位の細胞がどれほど活性化されたかを知ることができた。実にコカインやモルヒネよりもオレオに対して脳のこの部位は強く反応した。このことは糖分と脂肪分の絶妙な配合がハードドラッグ以上に脳にとって中毒性のある快楽であることを示している」と語っています。
なかなか衝撃的な記事ですね。日本ではそれほど売れている印象のないオレオですが、Wikipediaによれば“1912年の発売以来4900億個以上が販売されており、20世紀中最も売れたクッキー”だそうで、オレオを愛する米国市民はこの研究結果に震え上がっていることでしょう。
とはいえ、なにしろ扇情的なタイトルなので、真偽が気になるところ。そもそも本当にこんな研究を行う人がいるのか疑問に思えます。シュローダー准教授はオレオの食べ過ぎで一人娘を失った経験でもあるのでしょうか。
さすがに釣りっぽいなあと思ったので軽く調べてみました。
あらま、あっさり裏が取れてしまった。コネチカット・カレッジの公式サイトに掲載されています。まだ論文段階で、学会で認められたわけではないようですが。
研究結果の妥当性はわかりませんが、研究自体は本当に行われていたんですね。「オレオにコカインやモルヒネ以上の中毒性がある」とは断言されていないものの、ほぼコモンニュースの書かれている内容そのままのようです。
ちなみに実験では「ラットも多くの人間と同じようにオレオの真ん中のクリームの部分を最初に食べる」という事実が発覚しており、人間とラットの行動の差異がないことを裏付けています。
私を含め、多くの人がツッコんでいたこれも、”They would break it open and eat the middle first”と確かに記載されていました。
そんな食べ方している人見たとこないよと思ったのですが、これについて調べてみてまたびっくり。
・オレオ(Mondelēz International公式)
(1)TWIST(オレオクッキーサンドを回して外します)
(2)LICK(クリームだけを食べます)
(3)DUNK(オレオをコップに注いだ牛乳に浸して食べます)
オレオが好きな人のおよそ半分の人は、まずクリームから食べ始めると言われています。
まさかのメーカー推奨。もしかしたらそのまま食べる方が異端なんでしょうか。しかし、それならどうしてクリームをクッキーに挟んだのか。別売でいいじゃないですか。自分の中の常識が音を立てて崩れ落ちていくのを感じます。
そんな常識知らなくても別に困らないんですけれども。
ところで、オレオについて調べていたら、オレオを使ったスイーツのレシピがたくさんあることを知りました。既製品を使うだけあって手軽なものが多かったのですが、中でもとりわけ簡単でおいしそうなものを5つ紹介します。
なんだか唐突だって? そりゃそうです。元々はさくっとデマ認定するつもりだったので、それだけじゃ記事ボリュームが足りなくなるだろうと材料を集めていたんですから。それがまさかのガチネタだったんだよ、ちくしょう!
というわけで、参ります。
なんちゃってオレオアイス
オレオに牛乳を垂らしてラップでくるみ、冷凍庫で凍らせるだけ。これを料理と称してよいのか悩むほどに簡単ですが、おいしそうですね。
オレオ・アイスラテ
・これは作ってみたい! オレオで作る簡単アイスラテの作り方(Pouch)
砕いたオレオを入れた牛乳でキューブアイスを作り、コーヒーを注ぐだけ。よくこんなアイデアが思いつくなあ。
オレオで作るハロウィンクッキー
オレオのクリーム部分にスティックを刺し、湯煎したチョコレートでコーティング。適宜トッピングをしたら冷やし固めて出来上がり。簡単ですが、デコレーション次第で手抜きとは思われない仕上がりになりそうです。
オレオ・ポップ・ケーキ
・うまそなレシピ見つけたよ! 「オレオ・ポップ・ケーキ」(roomie)
見た目は上に挙げたハロウィンクッキーに近いものがありますね。細かく砕いたオレオをクリームチーズと混ぜて団子を作り、冷やし固めたらチョコでコーティング。カラースプレーをまぶして再び冷やし固めたら完成。
もはや原型をとどめていないので、何も言わなければオレオを使っているとは思われなさそうです。
オレオ・ブッシュドノエル
・お手軽レシピ(1) クッキーで作るブッシュドノエル(All About)
なんと、オレオでブッシュドノエルを作ってしまう豪の者までいました。コーヒーに浸したオレオを並べて土台を作り、チョコレートクリームを塗って仕上げています。スポンジを焼いたり巻いたりする必要がないので、本格的なブッシュドノエルよりもはるかに手間いらずですね。