新卒が就活で陥りがちな3つの詐欺的な誤解。またはより豊かな人生を歩むために知っておきたいこと


もはや年中行事でありますが、新卒就職活動がはじまる時期になると、学生向けに色々な雑音が発信されます。

書店に就活本が平積みされたり、わけのわからんセミナーがあちこちで開催されたり。

学生を食い物にする三流ライターやら就活コンサルやらがぼちぼち蠢動をはじめる季節ですので、犠牲になる学生さんが一人でも減ればと思い書いてみることにしました。

一応コレでも某社の新卒求人媒体の営業をしていたことがありまして、下は町工場のようなところから、上は世界規模の一部上場メーカーの人事にも出入りをしておりましたので、それなりに参考にはしていただけるでしょう。

さて、話を戻しますとその手の輩がいうことはだいたい毎年決まっていて、下記の3つのパターンに当てはめることができます。

  1. 自己分析形(天職が見つかる/キャリアプランの立て方 etc.)
  2. 内定ゲット系(人事にウケる面接術/通過するエントリーシートの書き方 etc.)
  3. 企業分析系(これから伸びる業界はコレだ!/一流企業の見分け方 etc.)

まあどれも多少は触れておくべきかとは思うのですが、のめり込むとドツボにはまるので、それぞれに転職2回の三十路男の視点から突っ込みを入れていきたいと思います。

自己分析形(天職が見つかる/キャリアプランの立て方 etc.)について

働いたこともないのに、その仕事が自分に向いているかどうかなんて絶対にわかりません。

業界や職種が合っていても、職場の人間関係がしっくりいかずに退職してしまうなんてざらですし、またその逆もよくある話です。とにかく体験してみなければわからないものなので、事前に考えてわかる天職なんてものがあるという幻想は捨てましょう。

また、キャリアプランなんてのもちゃんちゃらおかしい。キャリアプランというのは将来に必要になりそうなスキルの学び方を10年単位で計画する行為ですが、たとえば電機業界を見てください。この10年でテレビがブラウン管から薄型液晶になり、MDは消えてデジタルオーディオになりました。

さて、10年後の電機業界において求められるスキルとはなんでしょうか?いまから予想ができますか?

内定ゲット系(人事にウケる面接術/通過するエントリーシートの書き方 etc.)について

あなたがもし内向的で自己主張できないタイプだったり、社会人と接するための基本(敬語とかマナーとか)が身についていないのなら、最低限は学ぶべきです。

しかし、等身大以上に背伸びをしたり、まったく違う性質のように見せかける訓練をするのは大間違いなので絶対にやめてください。

自分をごまかして会社に入っても苦しいだけです。本当は家で本を読んでいるのが好きなのに、毎週末BBQに連れ出されるような同僚に囲まれていたら嫌ですよね?

企業分析系(これから伸びる業界はコレだ!/一流企業の見分け方 etc.)について

これから伸びる業界やら会社やらが予言できる人は投資家として成功しているので、わざわざ就活本を書いたりセミナーを開いて小銭を稼ごうとはしません。インチキか誇大妄想狂の戯言ですので、この手の就活本は一切信じてはいけません。

名著「ビジョナリー・カンパニー」ですら、時代を超えて生存する企業を見抜くことはできませんでした。最近でいえば、シャープの凋落なんて誰も予想をしていなかったし、逆に絶好調のApple社も10年前は倒産寸前でした。いまや10億人のユーザーを抱えるFacebookが生まれたのはたったの8年前です。

こんなもの、一体誰に予想ができるというのでしょう?

そもそも、「新卒で入った企業で人生が決まる」なんて深刻に考えすぎるのがよろしくありません。

そういう側面がゼロだとは言いませんが、実際のところ新卒で入った会社で一生勤め上げる人の方が少ないんです。

社会に出る上で本当に必要な心構えは「変化にどう備えるか」だと私は考えています。

会社が潰れたり、クビになったり、嫌になって辞めたくなったときの選択肢をなるべく多く確保しておくことこそが肝心です。

「この会社で働けなくなったら、もうお先真っ暗だ…」なんて思いながら働くより、「どう転んでも食べるくらいならなんとかなるだろう」と思っていた方がずっと心にゆとりができます。

誰にも未来予測なんてできないわけですから、あらかじめレールを定めるのではなく、レールから外れたときの対処法を考えておいた方が、余裕のある豊かな人生をきっと歩めますよ。

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