文章上達に文体診断ロゴーンがなかなか役立ちそうな件


チラシの裏です。

こんな記事を読みました。

自分の文がどの作家に似てるかがわかる文体診断logoonが面白い!(反社会的な中学生)

ほー、そんなサービスがあるのかと、試しにやってみるわけですね。けっこう意識的に文体のかき分けなどを行なっておりますので、それをテキストマイニングにかけるとどんな違いがでるのかにも興味があった次第。

文体診断ロゴーン

まず一つ目の記事はこれ。リンク紹介的な部分以前までを診断してみました。

「いつかはゆかし」への悪質な評価、口コミ、評判まとめ

結果はこんな感じでした。数字は一致指数です。

  1. 石原莞爾 79.5
  2. 大宅壮一 76.4
  3. 寺田寅彦 76.1

石原莞爾って。満州事変の首謀者といわれる怪人ではないですか。なんとなく、荒俣宏の帝都物語に出てきそうな人物です。いや、出てきてたっけ? っていうか、この人は著作を残していたんでしょうか。

なんて気になって調べてみたら、こんな物騒なタイトルの著作を残していた模様。

最終戦争論・戦争史大観 [Kindle版]

著作権が切れているのか、青空文庫で無料で公開されているようですな。中公版もあるようですが、きっと中身は変わらんでしょう。ついでに帝都物語のリンクも貼っておきました。2巻以降もようやくKindle化されてたのね。あとで忘れずに買おう。

石原莞爾はもちろんのこと、大宅壮一や寺田寅彦の本も読んだことがありません。いずれの御方も小難しい論文などを書きそうですので、おそらく時代がかった漢語の多い文体に一致を見出されたのでしょう。

次、こちらの記事を診断してみました。

元警官に本当のプロの死体処理法を尋ねてみた

記念すべき初はてなブックマーク3桁記事です。実録、会話調で、リアリティと読みやすさを演出してみた記事です。

診断結果はこんな感じ。

  1. 松本幸四郎 76.2
  2. 大宅壮一 75.6
  3. 江戸川乱歩 75.1

まさかの松本幸四郎。松たか子のご尊父が第一位です。やっぱり著書は一冊も読んだことがないわけですが、ト書きみたいな文体が高一致率を生んだのでしょうか。

3位の江戸川乱歩は、死体関連キーワードの多さでしょうね。恥ずかしながらこのブログ、一時期Googleでキーワード「死体」1位だった輝かしい実績がございます。うれしくない。

松本幸四郎でamazonアフィを貼ろうかと思いましたが、なんか面白そうなのがなかったのですっ飛ばします。

お次はこちらを調べてみましょう。

「あ、この人とは仕事したくないな」と思う人たちのたった1つの共通点

かなりザザーッと書いた記事なんですが、思いがけずヒットしました。こういう卑屈なライフハックじみたのみなさんお好きですね。

  1. 坂口安吾 78.4
  2. 井上ひさし 77
  3. 松本幸四郎 75.8

さ、さ、坂口安吾大先生ですと。しかも2番めが井上ひさし御大。まったくもって畏れ多い結果が出てしまいました。桜の木の下には死体でも埋まっているんでしょうか。あるいは、汚れちまった悲しみなんでしょうか。いやなんか違うぞ。

ようやく作家さんの名前が出て参りましたので、当ブログの中でもダントツの不人気カテゴリである創作から一本診断をば。生贄に選んだのはこの一作。

通貨戦争(短編小説)

アベノミクスが騒がれだしたころにロイターか何かの見出しに「アベノミクスは通貨戦争か」的なものがございまして、確かそれに触発されて書いた不条理短編でございます。短いのでぜひ読んでください。このブログ、未だ創作カテゴリではありとあらゆるユーザーの反応が皆無でございます。

はいはい、結果ですね。こんなんでましたよっと。

  1. 浅田次郎 83.2
  2. 佐高信 75.3
  3. 野間清治 73.7

「鉄道員(ぽっぽや)」「壬生義士伝」の浅田次郎とまさかの一致率80超え。これはもはや浅田次郎その人だといっても過言ではない。待て待て、こんなスラップスティックな似非SFでその一致率はおかしいだろう。理由がまったくわからない。昔、歴史小説をやたらに読みあさっていた時期がございますので、やたらに時代がかった言葉を選びがちだという自覚はあるのですが。

「鉄道員(ぽっぽや)」「壬生義士伝」

ちなみに、このございます文体は京極夏彦「豆腐小僧」を現在進行形で読んでいるためでございます。めっちゃ面白いですね、あれ。後日感想を書くと思います。

佐高信さんと野間清治さんはすみません、どなたかまったく存じ上げません。Wikipediaなどを見てみたんですが、いずれ文学人ではございませんな。

そんなこんなはさておいて、この文体診断ロゴーンというサービスは面白い。評点の妥当性は脇に置くとして、診断ページの最後にある得点詳細が参考になります。

平均文長や各品詞、ひらがな、カタカナの出現率を数字で見れるのはありがたい。自分の文体の傾向がつかめます。また、同語の繰り返しは文を平坦にしリズムを悪くしますので、「異なり形態素比率(文中で一度しか出ていない形態素の割合」などは単純に数値を高める方向でがんばってみるのも悪くなさそうです。

こうした点に注目してみますと、これはなかなか文章修行の参考になるサービスなんではないかなあと思った次第。Facebookでやたらに流行る○○診断などより100倍役に立ちそうです。

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