ベストパフォーマンスを出すためにあえて全力を出さない、という働き方


今日はかなり全力で働いたので疲れました。

いや、内容は別になんてことはなく、事務仕事やらデータ作成、その他の単純作業をまとめて片付けたかんじ。

この手の作業って、集中具合で作業時間が大幅に変わるので、やるときには気合を入れて一気にやっちゃった方が早いんですよね。だらだらやるよりずっと短い時間で終わる。

そんなわけですっかりくたびれてしまったわけですが、疲れたときほど駄文を書き殴りたくなるのが私のタチでして、最近の働き方が若いころ(といってもまだ三十の若造ですが)と結構違ってきたなと、ふと思ったので書き留めておこうと思った次第。

えー、つまるところ「私の仕事術」みたいな話になるわけですが、別に私は若くして成功した起業家でもなく、一流外資を渡り歩いた超絶エリートでもなく、開運ネックレスを買ったら万馬券は当たるは美女にモテモテでウハウハみたいな人でもありません。

あんまり見習えるところはないかとは思いますが、それでもまあ、日々働き詰めで擦り切れそうになっている若手社会人だとか、これから社会に出る学生さんとかには何かの参考にしてもらえそうな気がします。

というわけで、そろそろ本題に。

このエントリのポイントは以下の3つだけです。

  1. 全力を出せる時間は限られている
  2. 全力を出せる時間を自覚する
  3. 全力を出す対象を見極める

「そんなこととっくにわかってらーい!」って方はもう読まなくて大丈夫です。

全力を出せる時間は限られている

私も社会人になって2~3年くらいはあらゆる仕事に常に全力で向かっていたつもり、だったのですが、振り返ってみるとぜんぜん全力が出せていませんでした。

常に気が張り詰めているので、疲れてしまって逆に散漫になるんですね。

だいぶパフォーマンスが下がっていたと思います。

なのに、疲労で思考力が鈍っているせいでそういう状態を客観視できない。

むしろ具合の悪いことに、「疲れている=全力だからだ!」みたいな間違った価値転換がされてしまい、激務で疲弊した自分を肯定してしまいます。

オリンピック選手を見てみましょう。

4年に1度の瞬間にベストパフォーマンスを発揮するために、トップアスリートたちはその4年間を丸々かけて調整をしていますよね?

100%最高の全力を出すのはそれくらい難しいんです。

毎日フルタイムで全力を尽くすなんて、普通の人には到底不可能です。

「全力を出せる時間は限られている」ことを意識するところが出発点です。

全力を出せる時間を自覚する

全力を出せる時間は個人によってかなりマチマチだと思います。

一部の超人的な経営者の自伝などを読むと、24時間年中無休のコンビニも真っ青な勢いで激務に没頭しています。

こういうのを読んで、「おれはまだまだ頑張りが足りない!」と発奮する気持ちも大事なのですが、はっきり言って常人には真似できないので辞めておきましょう。体を壊すだけです。

だいたい、本に書いてあるのは人生の抜粋です。

たぶん、どんな激務で鳴らした偉人でも、間近で見ていれば居眠りしたり、ぼんやり口を開けて虚空を見つめる時間もあったのではないでしょうか。

それはともかく、重要なのは自分が全力を出せる時間やコンディションを見極めることです。

一日2時間なのか3時間なのか、朝型か夜型か、あるいは数日おきにピークが来るだとか、自分の性質を把握しておきましょう。

モチベーションや体調によっても変化するので、完璧な把握は難しいですが、オーバーワークにならないポイントを見定めておくことが肝心です。

とはいえ何度か恒常的なオーバーワークに陥らないとつかめない感覚なのが難しいところなんですが。。。

(偉い人が「若いうちは死ぬ気で働け」みたいに言う理由にはこういうのもある気がします)

全力を出す対象を見極める

「全力」は有限な資産のようなものです。

お金に例えるとわかりやすいかと思うのですが、欲しいものを片っ端からぜんぶ買ったりはしませんし、できませんよね?

よほどのお金持ちなら別ですが、そんなマネをすれば破産をしてしまいますので、普通の人はお金の使い途に注意を払います。

「全力」も同じで、何に対して全力を尽くすのか、きちんと選んでやらなければ有効につかえません。

全力の浪費としてありがちなパターンは2種類で、「必要以上にクオリティを上げようとする」か「大きすぎる問題に取り組む」です。

前者は完璧主義の人がハマりがちな罠で、70%の出来栄えで問題ないのに限りなく100%に近づけようという行為。

テストの回答とは違い、ビジネスに100%の正解は滅多に存在しません。

1つの企画の精度を上げるために四苦八苦するのなら、70%で何回も試した方が有意義な場合が多いです。

そもそも、自分では100%に近い答えだと思ったものが間違っていることがしばしば発生するので、1つにかける労力はほどほどにしておいた方が効率的でしょう。

後者の「大きすぎる問題の解決に取り組む」は理想主義者に多いタイプ。

べき論にこだわってしまって事業全体を作り変えようと壮大なプランを考えてしまったり、経営や消費者意識に原因を求めてその解決方法を考えてしまったり。

もちろん、それが必要な場合もありますが、残念ながらたいていの場合は居酒屋政談に終わってしまいます。

限られた全力を使うのなら、自分が確実にアウトプットに影響を及ぼせる範囲に絞った方がずっと建設的です。

例えば、居酒屋の店主が売上不振の原因を不景気のためだと思っても、直接景気をどうにかしようとは思いません。(もちろん、愚痴はこぼすでしょうが)

不景気という環境は受け入れた上で、それは直接コントロールできない要素と割り切り、「軽く一杯晩酌セット」みたいなお手ごろメニューを用意して対策を打ったりするわけです。

自分ができる範囲に対象を絞って全力を使った方が建設的だし、効果も上がるわけですね。

達観的な在り方かもしれませんが、このあたりを意識して働くようになってから、自分の仕事を俯瞰できるようになり、他業種や日々の出来事からもたくさんのヒントを得られるようになった気がします。

面白いもので、そんな風に働いている方が、完璧さや理想を直接追いかけていたときよりも、ずっとそれらに近づけるスピードが速くなっている手応えがあるんですよね。

そんなわけで、「ベストパフォーマンスを出すためにあえてすべてに対しては全力を出さない、という働き方」もあるんでないの?というお話でした。

意識的にせよ無意識的にせよ、こんな風に考えて働いている人は案外多いんじゃないかなあ。

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