フロー型CGMとストック型CGM


答えのない話。

表題に使ったCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)って言葉は最近あんまり見かけなくなりましたね。世はまさに大ソーシャル時代!

そんなわけで埃にまみれた感のあるCGMという言葉。若い方などは知らない可能性もありそうなのでまずCGMとは何かを引用しておきます。

インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア。個人の情報発信をデータベース化、メディア化したWebサイトのこと。商品・サービスに関する情報を交換するものから、単に日常の出来事をつづったものまでさまざまなものがあり、クチコミサイト、Q&Aコミュニティ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ブログ、COI(Community Of Interest)サイトなどがこれにあたる。
(引用元:e-Words IT用語辞典

メディア運営者ではなく、サービスの利用者が生成するコンテンツを使って価値を生み出していくのがCGMです。アメブロやはてなブログ、食べログ、2chはもちろんCGMですし、FacebookやTwitterもユーザーの投稿がコンテンツであるという点ではやはりCGMです。いま話題のハフィントン・ポストはコメント欄の議論がウリだそうですが、やはりこれもCGMの側面を持っていますね。

私が運営に携わっている地域情報サイトLococomも個人ユーザーが投稿する口コミと、店舗関係者が投稿する店ブログを組み合わせたCGMサイトです。2009年12月にジョインして早3年あまり。紆余曲折を経て責任者なんぞをやっているわけですが。

んで、毎日せっせと改善に励んでいるわけですけれども、大きな方向性として情報の見せ方をフロー型にするべきかストック型にするべきか悩んでいます。

フロー型というのは最新の情報が優先的に表示されて古い情報がどんどん過去に流されていくもの。TwitterやFacebookがその典型ですね。鮮度命。

一方で、食べログを筆頭とする口コミ系CGMはストック型に寄っています。情報の鮮度に依らず、累積した評価を集計して表示していたりします。もちろん、新しい情報に重みづけを増したりといったアルゴリズムは走っているんだろうと思うのですが。

フロー型の利点は最新の情報が手に入るところです。極端な話、期間限定のセール情報などは古くなれば価値がありません。新しいは正義! でも一方で、蓄積した情報がないために断片的な情報しか手に入れられず、じっくり比較検討したい際などには不便です。Twitterの議論を延々さかのぼるのがしんどいように。

反対に、ストック型の利点は過去に遡っての情報取得が容易なこと。集計して得点をつけてくれていたりするとわざわざ遡って情報を確認していく手間も省けちゃったりします。でも、こちらの弱点は急な変化が反映されづらいこと。例えばシェフが変わって料理の質が突然変わったとしても、過去に累積された評点に引きづられて最新の状況がつかめなかったりします。

うーむ、むずかしい。どっちに振れても一長一短です。

バランスの問題ではあるんですが、なかなか折り合いがつくポイントを見つけにくいです。

最新の情報が取得できつつ、必要に応じてストレスなく過去の情報にもアクセスできる。そういうのが理想なんですが、ディスプレイの広さも人間の認識力も限られていますし、満漢全席状態で並べてもユーザーの選択コストを増すだけです。

理想のレコメンドシステムみたいなものが作れれば、一人ひとりのユーザーにマッチした情報を並べて上げればいいので楽ちんですけれど、なかなかそんなドラえもんのような仕組みは開発できません。

それに、複数の選択肢から1つを選ぶ行為ってわずらわしい反面、楽しさも伴うんですよね。さんざん迷って選んだものほど満足度が高かったりもしますし。レコメンドの精度って高すぎると逆に満足度を落とす気もします。

詰まるところはどんなUXを提供したいのか、という話に帰結するんですけれども。

いつの間にかフローかストックかという話からズレちゃいました。あれこれ要素があるもんで、何か1つのテーマに絞って考えづらいんですよ、ホント。

CGMに限らない話だとは思うんですが、サービス運営とはじつにむずかしいものですなあ。

まあ、だからこそ知恵を絞る楽しみがあるんですが。

follow us in feedly

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です