デジタル一眼レフではなく、あえてキヤノン PowerShot G15を買った理由


いやー、よいカメラって本当にすばらしいですね。

いきなり番組終了のあいさつから入ってしまいましたが、物欲に負けてデジカメを買ってしまいました。

買ったのはキヤノンのPowerShot G15。キヤノンのコンパクトデジカメの中では「プレミアムシリーズ」に位置づけられており、ハイエンドモデルとされている模様です。

ハイエンドといってもお値段はそれほど張らず、横浜のビッグカメラで39,500円(ポイント10%)。延長保証や一緒に買った周辺機器(8GBのWi-Fi SDカード、サードパーティ製のケースと液晶保護フィルム、変形式のミニ三脚「ゴリラポッド」)を合わせても約45,000円です。最近のコンデジとしては高い部類だけど、決してびっくりするような価格ではありません。後述しますが、性能からすればむしろリーズナブル。

んで、デジカメ購入検討中の人なら、この価格に引っかかるものがあると思うんですよ。なぜなら、同じくらいの値段でエントリーモデルのミラーレス・デジタル一眼レフのレンズキットが買えちゃいますから。

まして、PowerShot G15はけっこう大きい。パンケーキレンズをつけた最小クラスのデジイチと同じくらいの大きさです。

ではなぜ、私はあえてPowerShot G15を選んだのか。せっかくなので理由を書き残しておこうかなと。

  • なんだかんだで小さい
  • ズーム全域でレンズが明るい
  • レンズ沼を回避できる
  • マニュアル撮影ができ、操作性もよい

なんだかんだで小さい

さきほど、「パンケーキレンズをつけた最小クラスのデジイチと同じくらいの大きさ」という表現をしましたが、まずここがデジカメを選ぶ際の落とし穴です。

「パンケーキレンズ」とは、前後の厚みがない平べったい単焦点レンズの通称です。機構がシンプルなため、サイズが小さく価格も安いのに画質がよいという理想的な交換レンズなんですね。

そんなによいものなら「ミラーレス・デジタル一眼レフにパンケーキレンズをつければ最強だべ!」となりそうなものですが、メリットばかりではありません。パンケーキレンズではズームができないんです。

そのため、結局はパンケーキレンズで対応できない場面を考えて複数のレンズを持ち歩いたりしてしまい、かさばってしまうという展開が目に見えました。出先でレンズを取り替えるのって意外と手間ですし。

その点、G15はレンズ交換なしで28mm-140mm(35mmフィルム換算)。普通の撮影シーンなら十分にカバーできる範囲を抑えており、小型な割に汎用性が高いと考えました。

ズーム全域でレンズが明るい

明るいことはいいことだ。

仕事ではただ明るさだけがウリの体育会系タイプが苦手な私ですが、カメラのレンズは明るいに越したことはありません。なんと、G15の開放F値はF1.8-2.8。テレ端で2.8ってどういうことなのよ?

カメラ好き以外にはさっぱりわからない話だと思うので、簡単にメリットを説明しておきますと、F値が小さい(レンズが明るい)ほど、ボケ味を出したり、手ブレを抑えたりしやすいんですね。

せっかくなので作例を1枚。

IMG_0015

整髪料の空き容器を並べて撮っただけなんですが(汗)。ともあれ、中央の青い容器だけがくっきりと写り、前後がピンぼけになっているのがわかると思います。

このように、ピントの合う範囲をあえて狭めることで、メインの被写体を強調したり、遠近感を出したりするのがいわゆる「ボケ」という撮影技法です。レンズが明るいほどこれが出しやすく、それっぽい写真が撮れるわけなのですよ。

レンズ沼を回避できる

「レンズ沼」とはカメラオタク用語です。類義語に「オーディオ沼」などがありますね。要するに、どっぷりはまってしまって出費を惜しまなくなる状態を指します。

レンズ交換ができないG15であれば、そもそもレンズ沼に陥る危険はないわけですが、それ以前にデジイチに手を出したことがない人が知らなければならないのは、デジイチで思い通りの写真を撮るためにはシーンにあったレンズが必要だという冷徹な事実です。

例えば、小さな花や昆虫になるべく近寄って撮りたいと思えばマクロレンズが必要ですし、建物や風景を広々と迫力満点に撮りたいと思えば広角レンズ、遠くのお子さんや野鳥をズームアップして撮りたいと思えば望遠レンズがそれぞれ必要です。

あれも要るなあ、これも要るなあとレンズを買い足していくうちに、気がつけば年に数回も使わないレンズを防湿庫に並べているのが一眼レフの恐ろしさでありまして、G15であればその守備範囲の広さでレンズ沼への欲求を避けられると思った次第。

例えば、マクロです。G15は最大1.0cmまで対象に寄れ、マクロ性能ばっちりです。では、デジイチ用のマクロレンズはおいくらでございましょうか?

わぉ。最も安い「EF50mm F2.5 マクロレンズ」でも3万円近くしますね。

次に広角です。28mm(35mmフィルム換算)・F1.8を交換レンズで賄うとおいくらくらいなんでしょう。

「EF28mm F1.8 USM」で52,920円。おい、もうG15買ってお釣りがくるぞ! ちなみに、レンズの焦点距離表示は35mm換算のため、撮像素子の小さいミラーレス一眼にこのレンズをつけても表示どおりの画角では撮れません。より広角のレンズをつけるか、本体をフルサイズの撮像素子をそなえた高級機にする必要があります。

35mm換算.comというサイトがあったので、試しにキヤノンのミラーレス一眼EOS Mで調べてみたところ、28mmと同等の画角を実現するためには約17mmのレンズが必要とのことでした。

17-40mm・F4で10万円近くしますね。もっと明るいレンズだと当然さらにお値段が張ります。

もちろん、画質はデジイチ+交換レンズの方が上です。また、サードパーティ製の交換レンズやフィルタを使って出費を抑えることもできます。でも、そんな苦労をするなら、はじめから汎用の効きそうなG15がいいんじゃないかと思った次第。

マニュアル撮影ができ、操作性もよい

コンデジで撮影しているとき、あれこれ設定をいじっても思いどおりに撮影できないって苦い思いをした人は多いんじゃないでしょうか。撮影者の意図を正確に反映するためには、シャッタースピードやらピント位置を変えたりといったマニュアル操作が不可欠なわけですが、多くのコンデジではこれがまともにできません。

その点、G15は絞り値、シャッタースピードが調節でき、マニュアルフォーカスやRAW記録にも対応しています。撮影の自由度は一眼とほぼ同じです。

それらの設定変更も全面と背面に1つずつ、上面に2つ設けられたハードキー(ダイヤル)によってすぐにできるため、かなり一眼ライク(EOSシリーズっぽい)操作感を実現してます。タッチパネルでもたもた操作しなくてよいのはかなり気持ちいいです。

EOSっぽい操作系。画像は公式サイトより引用。(リンク)

EOSっぽい操作系。画像は公式サイトより引用。(リンク

あえて難癖つけるなら、本体片側に操作系が集中しているため、右手が忙しくなりすぎること。下位モデルのS110などで搭載している「コントローラーリング」をどうして取り入れなかったのか。店頭でさわった限りですが、アレは優れたUIです。

とまあ、こんな理由で一眼レフには手を出さず、G15を選択した次第。コンデジ同士ではオリンパスのSTYLUS XZ-10が26mm-130mm(35mmフィルム換算)・F1.8-2.7とスペックが近くて迷ったんですが、店頭での試し撮りではG15の方が細部の描写に優れているかんじがしたのでG15に決定しました。撮像素子の大きさが影響しているのかしらん。(XZ-10が1/2.3型、G15が1/1.7型とG15の方が大きい)

デジイチは欲しいけど、使いこなせるかちょっと不安という方は、こういうマニュアル撮影のできる高機能なコンパクトデジカメで慣れてみるのもいいんじゃないでしょうか。

とりあえず私はG15を徹底的にいじり倒してみようと思います。

おまけ:セットで買ったもの

セットで、というか後からamazonでポチったものも含まれるんですが。特にケースは純正品だと7980円と結構なお値段だったので、サードパーティ製が見つかったのはありがたいです。安い!

follow us in feedly

One thought on “デジタル一眼レフではなく、あえてキヤノン PowerShot G15を買った理由

  1. Pingback: 24倍超望遠コンデジ Lumix DMC-FZ200 レビュー | 脳味噌はなまる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です