ソニーさんのまさかの黒字化発表に驚いて決算資料を確認したら縮小均衡路線じゃないの?と心配になった件


総合電機メーカーの大幅下方修正が続きました。

シャープさんの4,500億円、パナソニックさんの7,650億円。

年末ジャンボを1000年連続で当てても足りない額とか、私のような庶民には到底想像もつかないわけですけれども、最近の電機メーカーさんは赤字額のチキンレースでもやってんじゃないのかと今朝方こんなツイートをしました。

ところがびっくり。夜になって飛び込んできたニュースがこれです。

ジョークじゃないんだよね…?

ソニーさんといえばここ数年続く「今期は黒字!」→「やっぱり赤字でしたw」のドリフコントがもはやお約束となりかけているわけですが、さすがに決まったボケを続けるわけはないだろうと決算発表資料を確認してみました。

ソニーのセグメント別 決算

通期予測の前年比。全品大幅値下げ!みたいな。

ええと…うん。とりあえずわかりづらい項目が多いのでちと解説入れます。ゲームだの映画だのわかりやすいのは省きますが。

  • イメージング・プロダクツ&ソリューション:デジカメとかビデオカメラとか
  • モバイル・プロダクツ&コミュニケーション:ケータイとかスマホとか
  • ホームエンタテインメント&サウンド:テレビとかオーディオとか
  • デバイス:リチウム電池とかCCD、CMOSみたいなセンサー類

それを踏まえて、改めて表を見ますと。

サイバーショット、ハンディカム、ベガ、ウォークマン、プレイステーションなど、かつてソニーが一世を風靡した花形商品の部門がことごとく減収減益ということがわかります。なんてこった。

では、調子がよさそうなモバイルとデバイスはどうか。

どちらも市場の拡大が見込める分野なので、ここで伸びているならうまく事業転換が進められているということですね。

よかったよかった、われらがソニーは安泰だ!

なんて思ったら甘いですよ。

決算発表はちゃんと注釈まで読み込みましょう。

※印の中にこそ真実が隠されているのです。

まずモバイル。これはかなりおおっぴらに報道されてますね。ソニーモバイルを100%子会社化し、連結対象に加えたことが要因です。ま、お化粧的な。

次にデバイス。減収増益という不思議な状態。よほど魔法のような生産体制を整えたのかと思ったら、こういうことでした。

ケミカルプロダクツ関連事業の売却益及び2011年度に発生したタイの洪水による損害や損失に対する保険収益(純額)を計上した

要するにあぶく銭でございます。

あと堅調なのは金融ですが、銀行やらクレジットカードやらでは命脈をつないでは「ソニー」のアイデンティティはもはやありませんよね。。。

ええと、キリがないのでこの辺でやめておきますが、仮にこの路線のまま公約どおりの黒字化を達成したとしても、それは縮小均衡に向かう中途で一時的にコスト削減が奏功しただけで、将来の希望を約束するものではないと思います。

というか、ジリ貧。

ソニーさんにはかつて戦後の焼け野原から世界市場を席巻するまでの歴史を思い出していただき、せめて一分野だけでもバクチを仕掛けていただきたい次第。

世の中ではアップル製品が大人気なわけですが、もともとあの手の変態的な作り込みやコストダウンはソニーさんの得意技だったわけで、もう変なプライドは捨てて「アップル製品そっくりだけど、もっと性能がよくて、もっと安いもの」を作ろうとしてみてはいかがかと思います。

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