アブラハム「いつかはゆかし」の失敗原因はタイムマシーン経営にあったんや


この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あぐらの牛が泣いてる

安愚楽牧場事件:初公判で元社長、起訴内容認める(毎日新聞)

ひさびさにアブラハム積立でおなじみの「いつかはゆかし」の話題です。我らがゆかしたんが、ついに日経新聞の一面をかざりました!(夕刊だけど)

アブラハム処分勧告へ 監視委「投資助言を逸脱」 海外ファンド無登録販売と判断(日経新聞)

ここでちょっと復習します。だいぶ長期戦になっておりますので、もう忘れてしまった方や、まだ知らない方のために一連の経緯を簡単に説明しますとこんな感じ。

  • 悪質な一部ブロガーこと「イナゴの王」やまもといちろうを首魁とするネットイナゴたちがアブラハムさんに群がる
  • アブラハムさんも当初は反撃のかまえを見せるが、「警察への被害届の提出を検討」するに留めるなど、かまえるだけでスルーする
  • 金融庁がアブラハムさんに生温かい視線を向けてくる←イマココ

炎上の経緯をもっと詳しく知りたい方は、当ブログのこちらの記事もご覧ください。

「いつかはゆかし」炎上に見るネットの評判を裏からコントロールしようという愚行

さて、本題に戻りますけれど、案の定アンチアブラハムの首領たるやまもといちろうはこんな勝利宣言じみた記事を上げているわけですよ。

アブラハム『いつかはゆかし』が行政処分へ、そして行政訴訟で殴り愛(やまもといちろうBLOG)

しかし待ってください。ドコモのiPhone関連でさんざん飛ばし記事を書き散らした日経新聞をそうあっさりと信じてよいのでしょうか。いったん頭を冷やして、アブラハムさんの公式見解を確認してみましょう。

本日の日本経済新聞の報道に関して(アブラハム・プライベートバンク株式会社)

ほらやっぱり。否定しているではありませんか。

とはいえ解せないのは、この簡潔なプレスリリースです。普段のアブラハムさんであれば、弁護士名で訴訟をちらつかせたり、警察への被害届の提出を検討したりして、心ない人からは恫喝よばわりされる正義の横綱相撲を展開するはずなんですけれど。

なぜだろうな、と調べてみたらこんな記事を見つけました。

いつかはゆかしのアブラハム社が「有名雑誌が過大広告を掲載するはずがない」と主張(貯金生活。投資生活。)

ここでアブラハムさんは「有名誌が誤った情報など載せるはずがない」と主張をしておられます。アブラハムさんが言うんですからきっとそれは間違いないのでしょう。しかし、そうなると今回の日経記事も正しいことになってしまいます。

ここで日経記事を強く否定してしまうと、過去の自らの主張も否定することになってしまう…そんなジレンマがアブラハムさんから本調子を奪っているのではと推察する次第。

しかし、どうしてこんな矛盾が生じてしまったのでしょうか。数々の名言で知られる高岡壮一郎社長が率いるアブラハムさんに限って、そんな拙いミスをするはずがありません。あるいは、そんな社長だからこそ「男に二言はない」と潔い姿勢でいる可能性も捨てきれないでしょう。ですが、そんな仮説では不自然さがぬぐいきれません。

いったい何がアブラハムさんをそうさせているのか。記憶をたどるうちに、原因に思い当たりました。

勘違いした人が投資をするのを防ぐために、当社では入会後に必ず資産運用ノウハウDVDを事前に閲覧していただき、これが理解できない方には清くご退会を頂いております。
引用元:「新規性」と「怪しさ」は誰にも区別が付かない。本人以外には(アブラハムグループ社長ブログ)
※太字は筆者編集

そうなのです、過去記事でも触れたことがありますが、アブラハムさんは文字通りの「タイムマシーン経営」を行っています。時間遡行によって『入会後に事前にDVDを顧客に見せる』という荒業を実現しているんですね。

そして、日経記事によれば「いつかはゆかし」の会員は最小でも2,000名です。たとえ1回1回は数時間の短いタイムトラベルであっても、2,000回以上も繰り返せばなんらかのパラドックスが発生するに違いありません。

こう考えるとすべての辻褄が合いますね。今回の件は、タイムトラベルにともなうパラドックスが引き起こした悲劇だったのです。。。

ところで話は変わるんですけど、再び日経記事を信じると「いつかはゆかし」の会員って最大でも3,000名程度だったんですね。どれくらいの利益があったのか気になりますので、ちょっと計算してみました。

公式サイトによると、手数料は積立残高の0.945%だそうです。

計算を簡単にするために、3,000人がまるまる1年間加入していたものとし、想定利回りの10%も達成できていたものとして、ざっくりと手数料を計算してみましょう。

3,000人✕5万円✕12ヶ月✕110%✕0.945%=18,711,000円

……えっ?

た、たったの1900万円??

東京駅ジャックとか、CMバンバン打ってたりだとか、広告費だけでもう大赤字じゃないですか。そのうえ新卒を100人採用してたりするんですから、海外ファンドから販売手数料でももらわないことには絶望的な赤字になるに決まっています。

それほどの赤字を抱えてまで「いつかはゆかし」を販売していたなんて、高岡社長はなんという無私の人物なのでしょう。そこまでして年金不安に打ちひしがれるこの日本を救いたかったのだと思うと心胆を寒からしめられます。自分の頭をちぎって分けるアンパンマンのような、そんな愛と勇気だけが友だちの漢が現代日本にも存在していたとは!

「そんな赤字じゃ事業が続けられないじゃん」という阿呆なツッコミはやめてくださいね。なにしろアブラハムさんにはタイムマシーンがあるのです。運転資金が枯渇しそうになったら、運転資金が潤沢なころにタイムスリップして預金を引き出してくればいいのです。小学生にもわかる簡単な理屈ですよ。

ただ、たいへん惜しいことだなあと思うのは、アブラハムさんはタイムマシーンをそんなまわりくどいことには使わず、特許収入などで日本を救うべきだったという点のみです。

頭が良すぎると、一周回っておかしな方面に飛んでいってしまうのでしょうか。

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