こんな記事を読みました。
・本当に来るぞ、世はまさに・・・大ブログ時代!!(ENJILOG)
Googleが最近立て続けに打ち出しているブラックハットSEOへの動きを受けて、「SNSの拡散」「被リンク」「コンテンツ」の3つを兼ね揃えた記事の書けるブロガーが重宝される時代が来るのでは、という観測です。まあ、そうなんだろうなあと。
最近のGoogle先生の動きはすさまじく、これまでなんとなくグレーだと思われていたゾーンを次々に真っ黒認定しています。
・グーグル、複数のディレクトリサイトに警告&ペナルティを実施 – SEO目的の有料リンクと認定・排除へ(SEMリサーチ)
・[解説] なぜGoogleはディレクトリ登録サイトにnofollowを加えるよう通知したか(SEMリサーチ)
・SEO目的のプレスリリース配信サイトも発リンクにnofollow付与へ – リスク回避か(SEMリサーチ)
・グーグル、ガイドライン違反繰り返す悪質なSEO業者に警告(SEMリサーチ)
・iディレクトリはまだマトモだった!?有料ディレクトリサービスの終焉が本当にやってきたかもしれない(名古屋でSEO対策 上位表示を目指すブログ)
・わっしょい。アメブロなどの外部無料ブログからのリンクに意味が無くなる日(More Access! More Fun!)
このあたりの記載によりますと、SEO外部施策の代表格であった以下の3つがすべて死につつあると言えそうです。
- 有料ディレクトリ登録
- 無料ブログでのサテライトサイト濫造
- プレスリリースでの被リンク構築
まあ、そもそもランキング操作を意図したリンクはすべからく不正だとしてきたGoogle先生ですので、こうした対応に出たのは不思議でもなんでもありませんな。
・コンテンツに関するガイドライン「リンク プログラム」(Google公式)
PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。
さてさて、こういう流れが生じてまいりますと、無料ブログにかぎらずCGM系サイトはとばっちりを恐れて外部リンクのnofollow化を進めるでしょうし、とにかく色々なリンクがnofollowになりそうです。
あ、nofollowというのは「評価を渡さないリンク」のことです。Google先生はリンクの数や質を評価基準のひとつに使っているんですが、「このリンクは評価しなくていいよー」というときは、「クソ記事」みたいに書くわけです。デマなどに言及する際には積極的に使っていきたい属性ですね。
ちょいと話が横道にずれましたが、もしCGM系サイトの大部分のリンクがnofollowになったとすると、nofollowなしでリンクが張れる媒体の価値がグンと高まるはずです。つまりは、このサイトのように独自ドメインを買ってレンタルサーバーにブログを設置しているようなケース。「●●ブログで集客!」みたいなことを謳っていた業者さんはことごとく死滅し、独立系ブロガーの価値が相対的に向上する可能性があるわけですな。まったく棚ボタの限りです。
しかし、仮にあらゆる無料CGMのリンクがnofollowになったらどうなるかというと、Google先生も膨大なリンクシグナルを失うことになり、それはそれでコンテンツの評価に支障を来すんじゃないかなあと思うんですね。
そうなったら、たとえnofollowがついたリンクでも評価に加えるケースが出てくるんじゃないかと思ったり。いまでも、nofollowリンクは絶対たどらないというわけではないようですし。
では、nofollowリンクがあふれかえった状態で「価値のあるリンク」と「価値のないリンク」をGoogle先生がどう判別するのかと考えた際に、ひとつのシグナルとしてオーサー(著者)情報を使う可能性はあるんじゃないかなあと。
・rel=”author” を使用してコンテンツを Google+ プロフィールとリンクする(Google公式)
要するに、実名SNSであるGoogle+のアカウントと紐付けて「誰が書いた記事なのか」をはっきりさせるための仕組みなんですが、「この記事は無料ブログだけど信頼できそうなやつが書いてるぞ!」ってな判別には実に使いやすそうだなあと思うんですね。
いまのところ、どうすればオーサーランク(著者の信頼性レベル)が上げられるかはよくわかりませんし、Google自身もまだオーサー情報をランキング指標としては利用していないという話ではあります。が、近い将来ランキングのみならずリンクの信頼性判断の基準としてオーサー情報が活用されたとしてもあんまり不思議はない気がするんですよねえ。
このあたり、アルゴリズムが明らかにされることはないでしょうし、どこまでいっても推測の域を出ないんですが。さっきふと思いついたことなんで、くれぐれも鵜呑みにはされないよう。
でも、もしそんな風になったら実名&独自ブログをはじめた甲斐もあるなあと思った次第。