「カメラ(写真)が趣味です」は、三十路ぼっちの免罪符である


おっさん一人では出入りのしづらいスポットというものがあります。

パンケーキのおいしいおしゃれカフェ。かわいいペンギンの見られる水族館。だらけたシロクマがいる動物園。リア充で賑わう海の家。などなど。

こういうところは、独り身を拒絶するオーラのようなものをまとっているわけです。「ここはリア充の居場所なんだから、お前みたいなぼっちは及びじゃねえんだよ」的な。いや、私が勝手に幻視しているのでしょうけれど。

ここ数年、そういうリア充スポットには近づかなかったわけですけれども、そうなるとですね、休日に出かける先がなくなるわけです。どこに行っても幸せそうな家族連れや、キャッキャウフフといちゃついているカップルばかりなわけでして、ああ、おれはこの世に生きていていいのかなあ。今すぐ土に還って畑の肥やしになるべきなのではないかと真剣に悩んだりするわけですね。

あと、周囲の視線も大変に痛いわけですよ。家族連れや観光客で賑わうところに男一人でぼんやり佇んでおりますと、周辺の人々からたいへんに訝しまれるわけです。こいつは突然サバイバルナイフを振り回して、奇声を上げながら大量殺傷に及ぶのではないかと、そういう疑いの目を向けられるわけですね。実際、近所の公園でぼんやり読書をしておりましたら、通報されてお巡りさんに囲まれたことがございますので、これは被害妄想ではないと思います。行きたいとこにも行けないこんな世の中じゃ、ぼっちです。

そんな私の憂鬱な生活を救ってくれたのがカメラです。とりあえずカメラを持っていますとね、「ああ、この人は写真が趣味の人なんだなあ。ろくに女の子と会話もできず、友だちもいなくて、ただひたすらにファインダーを覗いていたいのだなあ。だからこんなカップルや子連ればかりのところにも平気でやってくるのだなあ。かわいそうだけど、そういう人もいるのだなあ」と、周囲の目がですね、不審者を見る目から哀れみ、蔑む視線に変わってくるわけです。カメラさえ抱えていれば、通報のリスクはぐっと下がるわけですね。心の痛みは大して変わらないですけれども。

とはいえ、気をつけなければならないのはお子さんと女性がひしめいているところですね。水着の女子供にカメラを向けますとたいへんに怪しまれます。悪気はなくともね。ぼっちはおとなしく風景や動物、昆虫等の非人間を撮っているべきなのです。

こんなことを書き殴っていたら、お袋様から兄貴に第二子が生まれたと連絡がありました。男の子だそうです。おめでとうございます。お祝いは何を送ったらいいかなあ。よだれかけが鉄板らしいけど、芸がないよなあ。

それはともかくですね、カメラさえぶら下げていれば、おっさん一人でもあちこち出歩けるのは心強いんですよ。仮にこのままですね、そんな事態はあってはならないですが、私がぼっちのまま老境を迎えたとしても、「カメラが恋人です」とか、そんなことを言っていればですね、精神衛生が保てるわけです。

また、どこに出かけるにしても、自分自身に言い訳ができるのがいいですね。「なんでお前男一人で動物園とか行ってるんだよwww」とか、そんな心のブラックサイドの声が聞こえてもですね、「おう、写真を撮りに行くんだ。悪いか」と、そういうグレーサイドの声で返答できるわけなのです。ホワイトはいるのかって?私の濁りきったハートには棲んでいませんですね。

まあぐだぐだ書きましたけど、そんなカメラという免罪符を片手に撮ってきた写真を何枚かご紹介。いや、ぶっちゃけると写真を見せたくてこんな前置きをでっち上げたわけですよ。カメラ楽しいよ、カメラ。

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油壺マリンパークで撮った一枚です。イワトビペンギンですね。ペンギンってかわいいイメージですけど、意外と目つき鋭いですね。現地については以下に詳しく書いたのでそちらを参照に。

イワトビペンギンが触れられそうな距離でじっくり見られる水族館。300円で羽毛も買えるよ

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お次は海水浴場で撮った1枚。海水浴場で男一人、しかもカメラぶら下げているとかね。一昔前なら完全に変態の所業ですけれども、最近ではカメラという趣味が一般化してきたおかげで、不審な目線を向けられません。もちろん、水着ギャルばかりにレンズを向けていたらお縄になるでしょうが。

三浦半島でハワイアンリゾート気分を味わう

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動物園っちゅうのも写真を撮るにはいい場所ですね。檻だのアクリル板だのありますので、撮影環境的にはイマイチですけど、日常で出会えない被写体に巡り会えるって点ではよいです。シロクマがエサをとる瞬間とかね。まあ死んだサバ相手ですけど、なかなか見応えがありましたよ、と。

ズーラシアでシロクマがエサを獲る瞬間などを撮ってきた

書いているうちに何が言いたいんだかよくわかなくなってきたんですけれど、世のぼっちどもよ、カメラ片手に街に出ようぜ!的な主張で〆てみようと思います。

どっとはらい。

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