元警官に本当のプロの死体処理法を尋ねてみた

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さきほど「現役ヤクザが解説する「プロは死体をアスファルト合材に混ぜて焼き尽くす」はデマっぽいよ」という記事を書きました。

取材しようにも知り合いにヤクザ屋さんがいないため、アスファルトの製造温度から間接的に矛盾を指摘しています。

しかし、この記事がフィクションだとしても、どこかに本当にプロの殺し屋や死体処理屋がいる可能性はゼロではありません。

ネットで調べても信憑性が疑わしいものばかりだし、どうやって調べたものかなあと思案していたところ、知り合いに元警官がいたことを思い出しました。

そいつは「合法的に拳銃が撃てて、犯罪者をぶっ飛ばせるから」というとんでもない動機で警官になった男で、その腕っ節が買われてヤクザや中国マフィアなどのアジトをガサ入れするときには、よく突入班として借り出されていたそうです。(警察組織のことはよく知りませんが、いわゆる「マル暴」ではなかったそう)

私が実家に帰省するとたまに一緒に酒を飲み、そのたびに武勇伝を聞かされました。いろいろな話を聞きましたが、どれも要約すると「ポリカーボネート盾でぶん殴り、鉄板入りの靴で動かなくなるまで蹴りつけてやった」という内容で、お前はダーティーハリーかはたまた新宿鮫かと思わずツッコミを入れたくなる血の気の多い男です。

数年前に退官し、いまでは経歴を活かして(?)、ミリタリーグッズの輸入販売、サバイバルゲーム場の運営、護身術の教室と手広く商売をしており、いっぱしの事業家になっています。

彼ならこの手の話にも詳しそうです。退官して何年も経っているので、現役時には話せなかったことも聞き出せるかもしれません。

というわけで、電話して尋ねてみました。

――ネットでこういう記事が上がってたんだけど、どう思う?

「わはは、とんでもないヨタだな。だいたいプロの殺し屋なんていたとしても、マスコミにぺらぺらしゃべったりするわけないだろ」

――プロの殺し屋っていないの?

「金をもらえば誰かれかまわず殺すようなやつは少なくとも日本のヤクザにはいねえよ。中華系の連中はわからんが。だいたいヤクザってめったに殺しなんてしないぜ」

――えっ? ヤクザって日常的に人殺してそうだけど。

「映画だの漫画の世界だけだよ、そんなのは。ヤクザが一番怖いのは何かわかるか? ケーサツだよ、ケーサツ。逮捕されたらシノギもできねえし、捜査の口実を与えると余罪も洗いざらい調べ上げられて組が壊滅しちまう。殺人みたいなでかい事件だとケーサツも本気を出すから、ヤクザも殺しはなるべくやりたくねえんだよ」

――あらら、それは意外。

「いまじゃ指詰めすらそうそうやらないんだぜ。指詰めてると“私はヤクザですよー”っていってるようなものじゃん。だから代わりに生爪はがすんだよ。それだってさんざん酒飲んだり、クスリきめて痛くないようにしてな。案外根性ないぜ、あいつら」

――じゃあ、死体処理屋なんていないの?

「専門でそれをやっているやつなんていねえだろ。さっき話したとおり、めったに起きないんだからまともなシノギにゃならないだろうな。まあ、死体処理についちゃいかにもそれらしい噂を聞いたことはあるが」

――噂?

「あくまで噂だぜ? っつうか、証拠があればとっくに逮捕してるけどな。やむなく死体が出たときは、系列の自動車整備工場やら廃棄物処理場で片付けるってのを聞いたことはある」

――なんで自動車整備工場で?

「あー、どっから説明しようかな。まずあれだ、工場なんかだと劇薬の入手が簡単だろ? 酸だとかなんだとか。難しい話はわかんねーけど、そういう薬で死体をまるごと溶かしちまうんだとさ」

劇薬とは苛性ソーダのことだろうか? 海外の事例だが、2009年にはメキシコで苛性ソーダを使って遺体を処理していた「シチュー・メーカー」という男が逮捕されたというニュースがあった。

300人の遺体を薬品で溶かして処理したという男が逮捕される(Gigazine)

「それでな、自動車整備工場やら廃棄物処理場ってのはヤクザの息がかかってるところも少なくないわけよ。ゾク車(暴走族の改造車)の車検を通したり、盗難車をバラしてパーツを売ったりするのに便利だからな。廃棄物処理場の場合は盗んだ貴金属を鋳潰すのに都合がいいわけよ」

――なるほど、ちょっとリアルだなあ。でもそこまでわかってんのになんで逮捕できないの?

「死体が丸ごと溶けちまってるのに逮捕しようがねえだろ。証拠がないんだから。ちょうど溶かしてる最中に踏み込めればいいんだろうが、そんなタイミングよくガサ入れなんてできねえし。できたとしても、溶けかけの死体とご対面するのはさすがに勘弁だね」

――たしかに…。

「盗難車の捜査とかで何度かヤクザがらみの工場に入ったことがあるが、だいたいホーロー製のでかいバスタブが置いてあるんだよな。何に使ってるのか聞くとパーツやらを洗浄するときに使うとかいうんだが、ほとんど埃をかぶってるし、日常的に使ってる気配がまるでないんだよ。いかにもあやしいよなあ」

――(こわすぎだよ;)

その後、近況の話などをしばらくし、また飲もうと約束して電話を切りました。

どうやら専業の死体処理屋や殺し屋は日本ヤクザにはいないようですが、むしろおっかない話を聞いてしまった気がします。

ところで、ここまでほぼぜんぶ作り話なわけですが、これくらい書けたらSPAの記者になれそうかなあ。

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12 thoughts on “元警官に本当のプロの死体処理法を尋ねてみた

  1. 学生のころ、法医学の先生が、溶けてる途中の死体の写真を見せてくれました。
    ぱっと見はミイラみたいでした。確か酸を使っていたはず。
    もう一度、液を入れ替えれば、きれいになくなったはず、とコメントされていました。

  2. Pingback: 2013-02-04のニュース | Re: spam news

  3. こんにちは

    一番良い死体処理方法は、燃やしちゃうことですよw
    ちゃんと公営の焼却場で燃やし尽くせば大丈夫です。
    金額は 400万くらいですよ。

  4. Pingback: 2012年2月 インターネットこの界隈の動き — 乱れなよ、そして召されなよ

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